昭和39年開業の東海道新幹線鳥飼基地は、1日2000~2500tの大量の地下水をくみ上げた結果、基地周辺で35㎝~55㎝の地盤沈下は発生し、昭和52年に当時の国鉄と摂津市間で今後地下水のくみ上げを行わない事を記載した、環境保全協定を締結した。それに合わせて、当時の大手企業など市内76社とも同じ協定を結び締結し、地下水のくみ上げが激減した結果、それ以降地盤沈下はほとんど止まっている。それ以降平成11年12月に条例化し、新たな井戸は掘れないようになっています。
今年6月になってJR東海は災害時等に備え水源を2重にするために、井戸を掘り1日あたり750tをくみ上げる計画をうちだしました。しかも、鳥飼基地の一部が茨木市に跨っている部分に井戸を設置するので問題ないとしている。
摂津市は、地下水はつながっており協定では基地全域を意味しているため、協定違反だとしているのに対し、JR東海は茨木市なので協定外だとしており、一方的に手続きを進めており、対立に発展しております。鳥飼地域は軟弱地盤であり、過去に地盤沈下を起こしたことから、現時点では法的手段もふまえ断固たる対応を行ってまいります。