もうすぐ、本格的な高校野球な季節が来ます。高校野球と言えば、あの金属バットの打球音です。
プロ野球では規定により、金属バットの使用は禁止されています。高校野球においては別に木製バットが禁止をされている訳ではないのですが、ほとんどの選手が金属バットを使用しています。
高校野球で金属バットが使用をされているのは、その消費を抑えることが最大の理由です。
木製バットは金属バットと違って、打ち方や打ったポイントによってはバットが折れることがあります。一本当たり数千円するバットをそのように消耗していけば、お金がかかり過ぎます。
ましてや高校球児ですから、野球部用であろうが、個人購入であろうがプロ野球のような潤沢な資金はありません。高校野球が金属バットを使用しているのは、当然とも言えるでしょう。
一方、プロ野球は諸説ありますが、まず一番に上げられるのは安全性のためです。プロ野球は野球界のトップに位置し、一握りの選手しか入ることの出来ない特別な世界です。
プロに入ったばかりの新人が、レベルの違いにとまどう話もよく聞きます。そんなプロ野球選手が金属バットを使用すると、打球のスピードは格段に強く速くなり、ケガをする選手が続出することでしょう。また、スタンドに入るファールボールはより危険になるのではないでしょうか。つまり、プロ野球で金属バットを使用すると、プレーする選手、試合を観に来た観客にとって命がけのスポーツになっていたかも知れません。
また、野球はよくよく考えてみますと実に緻密なバランスで成り立っているスポーツです。
どんなに一流と呼ばれている打者でも3割台の打率に収まっています。それで、点が入る時もあれば、点が入らない時もあります。しかし、金属バットを使用すると圧倒的にバッター有利になり、そのバランスがくずれ、打率もホームランも今よりも増え、圧倒的に打撃戦が多くなると思います。ピッチャーも進化することがあるでしょうけど、道具の前には難しいものがあると思います。
プロ野球のゲームバランスを保つためには、金属ではなく木製バットでなくてはならないのです。
では、高校野球以外のアマチュア野球はどうなっているかと言いますと、金属バットを使用しているのは、高校野球までです。大学野球では木製バットを使用しています。社会人野球は一時期金属バットを使用していましたが、2002年からは木製バットの使用を再開しています。
プロ野球のドラフトでは大学生や社会人に比べると高校生は獲りにくいとも言われていますが、それは体や技術だけではなくバットの違いも関係していると言われています。
今年のドラフト会議の目玉選手が高校通算ホームラン記録を超えそうですが、果たして、そのままプロに行って同じよういホームランを増産できるのかどうか。
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