野球小僧

トマトは「野菜」か「果物」か?

これから日本は夏を迎えますが、これからの季節に旬を迎える食材のひとつはトマト。

昔のトマトと言えばいまのように甘くはなく、すっぱかったものでした。私がおばあちゃんのところへ遊びに行くと、畑で取って冷やしたトマトに砂糖をかけたものが「おやつ」に出てきた記憶があります。夏の風景を思い出します。

さて、このトマトですが日本では野菜売り場に並べられていることから、「トマトは野菜」という扱いだと思いますが、私が「おやつ」として食べたことを考えますと、私視点では「野菜はおやつで食べるか?」なんて疑問もあったりします(子どものころはそんなことを考えたこともなかったですけど)。

ちなみ、これ(↓)はなぜか道に落ちていたトマト(だと思います)。

(撮影:2023年5月某日)

しかし、海外では必ずしも野菜扱いではないようです。たとえば、米国ではサラダなどにも使われるほかに、イチゴの代わりにケーキに飾られ、果物として扱われることがあるそうです。また、韓国でも私が子どもだったころのようにデザートとして砂糖をかけた輪切りトマトが食されているそうです。つまり、野菜なのか果物なのかは国ごとに扱いが違うような感じです。

さて、1893年当時のことです。

このころの米国の法律では輸入品の野菜には関税がかかっていました。一方で果物には関税がかかっていませんでした。関税とは、一般的に自国に対する海外からの輸入品に対してかけられる税金のことで、この関税によって価格競争で有利になりやすい輸入品から自国の生産物を守ることができるという仕組みです。そのため、輸入業者はトマトを果物として輸入していました。

当時の米国ではトマトはサラダなど主に食事として食卓に並んでいました。そのことから農務省が目を付けて、トマトは野菜として扱い、課税対象にするとのお達しを出したのです。

しかし、関税をかけられることによって売り上げに影響の出る輸入業者は取り下げるよう求め、それぞれが主張したためトマトが野菜か果物かは裁判に持ち込まれました。

数年間にわたった裁判は最高裁判所にまで及び、判決で「トマトは野菜」という判断が下されました。

判決理由としては、「トマトは野菜畑で育てられていて、食事には出されるが、デザートにはならないから野菜である」と記されていたそうです。それ以来、いまでも米国では「法律的には野菜」ということになっています。

ちなみに植物学からでは、「野に生えて葉、茎、根などを食用とする植物」が野菜、「木になる果実」が果物と分類されるため、トマトは果物ということになります。

本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。

皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。

また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。

コメント一覧

まっくろくろすけ
forever-greenさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

何でも回答してくれて、さすがの模範的回答と思いました。

そのうち、人生相談にも答えてくれる(すでに答えてくれている?)ようになるかもしれませんね。
forever-green
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トマトは果物


User
トマトは野菜か果物か教えて

ChatGPT
トマトは一般的には果物として分類されます。なぜなら、トマトは植物の花から発展した成熟した子房であり、種子を含んでいます。これは、果物の定義に合致しています。また、トマトは一般的には甘味があり、生で食べられることも果物と関連付けられる理由です。

ただし、法的な観点からは、トマトは一部の国や地域では野菜として分類されることもあります。この分類は、税金や関税などの規制上の目的で行われることがあります。たとえば、アメリカ合衆国では19世紀の法的な訴訟でトマトが野菜として分類された経緯があります。

総合的には、一般的な定義ではトマトは果物とされますが、文化や法的な背景によって野菜と分類されることもあります。
まっくろくろすけ
forever-greenさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

農林水産省に聞いてみた(と言ってもHPでみただけですが)ところ、「トマトの名前は、古代メキシコ語で「ふくらむ果実(かじつ)」という意味の「トマトゥル(tomatl)」からきている」ということでしたが、「なす」の仲間(なかま)で「野菜」だということでした。

ちなみに、「ChatGPT」はどのように答えてくれるのでしょうね。
まっくろくろすけ
まかろんさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

イタリアのトマトは料理も含めて有名ですよね。どっちなのでしょうね。おっしゃるとおり、「トマトはトマトだ」とイタリアの方は言いそうで、想像できます。

世の中には、コウモリやイルカなど、一見「あなたはどちらなの?」という生き物もいますしね。

ちなみに、「とうもろこし」ですが、「野菜」ではなく、「果実」でもなく、「穀物」に分類されていますが、スーパーなどでは「お米」と同じコーナーにはない不思議です。
まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

私も結論的に、「美味しければ、どちらでもいい」です。そもそも気にしてたらキリがなく、疲れちゃいますしね。

ただ、「フルーツトマト」とわざわざ名乗る「高糖度のトマト」があったりしますので、野菜なのかなと・・・。

ちなみに我が家ではキウイやバナナのようにトマトが単独で食卓に出てくることはなく、サラダの具材としてミニトマトがでてきます。スーパーで買ったものですが。
forever-green
大阪の花の万博では、水耕栽培で育てた巨大な「トマトの木」が展示されていました。ミニトマトを育てていますが秋には枯れるので、茎は木質化せずに草のまま。ナス、キュウリ、ゴーヤと同じで野菜かな。
macaronteaparty
トマトは野菜だってイメージですが、
海外では果物扱い、というのは私も聞いたことがあります。

でもこうして記事を読むと、それってもしかして、
米国の輸入業者が「果物」分類したからかもしれませんね??

欧米では一般にどっちの扱いなのでしょうね・・。

イタリアではたぶん(たぶん、ですが!)
トマトはトマト🍅だ、と別枠扱いで言いそうです!!😆

というわけでホントーに脈略ない話題に飛び・・
・・隠れたテーマは「グレーゾーン」では、などと
余計な裏読みもできそうですが、やめておきましょう。

野菜でも果物でもないまっくろさん(たぶん!)、
今日も地味深い信州の1日を、爽やかにお過ごしください😊
(by まかろん)
eco坊主
おはようございます。

庭先でフルーツトマトが色づいてきました。
皮が薄くて甘いという品種なのでフルーツトマトとタグがついていました。
今週孫が来るので一緒に採って食べようとそのままにしています。
畑の大玉(桃太郎)はまだ色づいていませんが順調に生育しています。

ってなわけで私が育てているので”野菜”です!!

>ちなみに植物学からでは、「野に生えて葉、茎、根などを食用とする植物」が野菜、「木になる果実」が果物と分類されるため、トマトは果物ということになります。
↑農林水産省では野菜は「畑でとれ、毎年枯れる草本類の植物」で、果物は「栽培には数年必要な木になる実」となっています。
だからトマトは野菜っしょ!メロンもスイカも野菜でしょう^^b
でも、メロン・スイカ・イチゴは植物としての特性から見ると「野菜」、生産出荷時には「果実的野菜」、市場やスーパーでは「果物」として変化しているそうです。

最終的にはどちらであっても
「生産者さんに感謝していただきましょう!!」

今日もありがとうございました。
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