春 18回出場 28試合 10勝 18敗 0分 準優勝; 1 ベスト4; 1
夏 75回出場 111試合 36勝 74敗 1分 ベスト4; 4 ベスト8; 5
岩手県とは青森県の下の2県のうちの右のでかい方です。北側が旧南部藩で南側が旧伊達藩。メディアで「岩手の南部地方では…」と書かれていても北だか南だか本当にわからないことが稀によくあります。
【勝手に選んだご当地ソング】
♪ 大寒(おおさむ) 小寒(こさむ)
山からこがらし 降りて来た
岩手の和尚(おしょう)さん 寒がりで
すっぽりかぶった 白頭巾(ずきん)
それではお里で 踊ろかな
トッピキピーヒャラ ピーヒャラリ
笛ッコ吹き吹き やって来た
(「岩手の和尚さん」 詞; 矢野亮 / 唄; 三橋美智也)
長らく高校野球界では弱小県扱いをされており、2002年夏の甲子園では一関学院高との対戦を引き当てた鹿児島・樟南高が「抽選会場で拍手」「主将がガッツポーズ」「監督が『普通にやれば勝てる』と発言」など発言し、結局敗れるという喜劇を演じましたが、このエピソードだけでも「岩手代表」が持たれていた印象が窺い知れると思います。
近年、県勢を引っ張っているのは花巻東高。2009年には菊池雄星選手(埼玉西武ライオンズ)を擁して春準優勝・夏ベスト4と結果を残し、2013年夏は小兵・千葉翔太選手(日本大)らの活躍で再びベスト4に進出と弱小県の汚名を返上するべく実力の高さを示しています。なお、わんこそばの元々の発祥の地は花巻なのです。
この花巻東高とともにここ数年の甲子園行きの切符を寡占しているのが、強打のチームとして鳴らす「盛附」こと盛岡大附高です。
この他に県内強豪としては専大北上高など、やはり私立校が挙げられるが、伝統校である盛岡一高など公立校の人気も根強いままです。
盛岡大付高は2012年夏まで9回出場して9回初戦敗退という珍記録を樹立。解明不能の「敗北力」を持っているとネタにされています。
【選抜大会出場回数ランキング】
1 盛岡大付高 3回出場 4試合 1勝 3敗 0分
2 花巻東高 2回出場 6試合 4勝 2敗 0分 準優勝; 1
2 釜石高 2回出場 3試合 1勝 2敗 0分
2 一関一高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
2 一関学院高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
2 宮古高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
7 大船渡高 1回出場 4試合 3勝 1敗 0分 ベスト4; 1
7 専大北上高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
7 黒沢尻工高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
7 遠野高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
7 盛岡商高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
【選抜大会勝利数ランキング】
1 花巻東高 2回出場 6試合 4勝 2敗 0分 準優勝; 1
2 大船渡高 1回出場 4試合 3勝 1敗 0分 ベスト4; 1
3 釜石高 2回出場 3試合 1勝 2敗 0分
3 盛岡大付高 3回出場 4試合 1勝 3敗 0分
3 専大北上高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
6 一関一高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
6 一関学院高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
6 黒沢尻工高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
6 遠野高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
6 宮古高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
6 盛岡商高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
【選手権大会出場回数ランキング】
1 福岡高 10回出場 14試合 4勝 10敗 0分 ベスト8; 2
2 盛岡一高 9回出場 16試合 7勝 9敗 0分 ベスト4; 2 ベスト8; 2
2 盛岡大付高 9回出場 12試合 3勝 9敗 0分
4 花巻東高 8回出場 18試合 10勝 8敗 0分 ベスト4; 2
5 一関学院高 6回出場 9試合 3勝 6敗 0分
6 専大北上高 5回出場 8試合 2勝 5敗 1分
7 一関一高 4回出場 4試合 1勝 3敗 0分 ベスト8; 1
8 黒沢尻工高 3回出場 4試合 1勝 3敗 0分
8 花巻北高 3回出場 3試合 0勝 3敗 0分
8 盛岡商高 3回出場 3試合 0勝 3敗 0分
【選手権大会勝利数ランキング】
1 花巻東高 8回出場 18試合 10勝 8敗 0分 ベスト4; 2
2 盛岡一高 9回出場 16試合 7勝 9敗 0分 ベスト4; 2 ベスト8; 2
3 福岡高 10回出場 14試合 4勝 10敗 0分 ベスト8; 2
4 一関学院高 6回出場 9試合 3勝 6敗 0分
4 盛岡大付高 9回出場 12試合 3勝 9敗 0分
6 専大北上高 5回出場 8試合 2勝 5敗 1分
6 盛岡三高 2回出場 4試合 2勝 2敗 0分
8 一関一高 4回出場 4試合 1勝 3敗 0分 ベスト8; 1
8 岩手高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
8 黒沢尻工高 3回出場 4試合 1勝 3敗 0分
8 遠野高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
8 盛岡四高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
【岩手県出身選手で打線を組んでみた】
一番 ⑤ 阿部寿樹 (一関一高/中日ドラゴンズ)
二番 ⑥ 銀次 (盛岡中央高/東北楽天ゴールデンイーグルス)
三番 ⑦ 安部理 (東北高/西武ライオンズほか)
四番 ③ 畠山和洋 (専大北上高/東京ヤクルトスワローズ)
五番 D 大谷翔平 (花巻東高/北海道日本ハムファイターズ)
六番 ⑨ 阿部成宏 (花巻商高/大洋ホエールズほか)
七番 ④ 白坂長栄 (福岡中/大阪タイガース)
八番 ② 猪久保吾一 (仙台育英高/ロッテオリオンズ)
九番 ⑧ 志田宗大 (仙台育英高/ヤクルトスワローズ)
① 菊池雄星 (花巻東高/埼玉西武ライオンズ)
畠山和洋選手(専大北上高)は、岩手県が生んだ最強のバッターでしょう。東京ヤクルトスワローズの四番バッターとして2011年にブレーク。豪快なスイングでホームランを量産している。入団時の荒削りなバッティングは影を潜め、確実性も増した。どちらかといえば小器用なタイプが多かったこの県の打者のイメージを、大きく変える存在です。
安部理さん(宮城・東北高)は1990年代の西武ライオンズ黄金時代に活躍、日本シリーズで見せた勝負強いバッティング。阿部成宏さん(花巻商高)は1970年代に近鉄バファローズなどで活躍した好打者。ピッチャーから転向した苦労人。志田宗大さん(宮城・仙台育英高)、白坂長栄さん(大阪タイガース)らも好打者です。
ピッチャーは欠端光則さん(福岡高)。ストレート、フォークボールを武器にロッテオリオンズと大洋ホエールズで57勝。沢藤光郎さん(盛岡商高)は1950年代に欠端さんを上回る68勝。及川宣士さん(宮城・東北高)、鈴木正幸さん(龍沢高)らは中継ぎで活躍。期待の星は菊池雄星選手(花巻東高)。ようやくプロで頭角を現し始めている。春夏の甲子園大会での輝きを取り戻しそうです。そして、大谷翔平選手(花巻東高)。平成時代の二刀流怪物はどこまで進化するのでしょう。