反則行為

「反則行為」とは、定められた社会的なルールまたは任意のルールの状況下において、それを行った場合に何らかの罰則が課せられる行為のことです。ただし、社会的なことに関しては、「犯罪」「違反」「不正」など称する場合が多く、「反則」という言葉は道路交通法などで使われている以外には競技に用いられることが多いです。

おもな競技における反則行為は次のようなものがあります。


■大相撲
･頭髪（まげ以外の髪も含む）をつかむ
･握り拳で殴る（指を曲げていても掌が隠れていなければ合法）
･故意に廻しの前袋を握る
･両手で同時に張り手を出す
･指をつかんで折り返す
･目や鳩尾等の急所を攻撃する
･のどをつかむ
･胸や腹を蹴る

■柔道
･禁止技として指定されている、河津掛け、蟹挟み、足緘、胴絞
･技をかけずに指導を3回とられる
･拳、蹴りと言った当て身技を行う
･髪、身体をつかむ
･脚取りを2回行う

■野球
･ボーク（所定の様式に沿わない投球フォームを意図を問わず一律にボークとして規制）
･危険球（ビーンボール）
･コリジョンルール（クロスプレーなどの危険行為）

■サッカー
･ゴールキーパー以外のプレーヤーが手でボールに触れた場合
･フィールドプレーヤーが相手選手を故意に倒したりした場合

■バスケットボール
･ボールを持ったまま3歩以上移動する
･一度ドリブルを止めたあと、パスやシュートなどを出さず再びドリブルを始める
･脚でボールに触れる
･ボールをフロントコートからバックコートに返す

■テニス
･ラケットのガット以外で打ち返す

■ラグビー
･前方にパスを渡す
･前にボールを落とす
･ラック内のボールを手で扱う

■アメリカンフットボール競技
･相手のフェイスマスクをつかむ
･スナップ前に動く

■ボクシング
･相手選手の頭部や脚に対し、自らの頭部や脚によって攻撃を加えた場合（バッティング）
･ローブロー
･拳による相手選手の後頭部への打撃行為（ラビットパンチ）
･ピボットブロー

■レスリング
･金的攻撃
･目潰し
･噛み付き

任意のルールが定められた競技では反則行為があった場合、原則としてそれに対して罰則（ペナルティ）が課せられます。

たとえば、サッカーにおけるペナルティー･キック （penalty kick）は、ペナルティー･エリア内での特定の反則行為に対し、反則を行った選手の属するチーム側に与えられる罰則です。キッカーとゴールキーパーが一対一の状態でゴールまで11m（12ヤード）の地点にボールを置いて行われます。

このようにほとんどの反則行為はプレーに対する懲罰になりますが、競技によっては反則行為を行った選手を競技から退場させたり、悪質度によっては、それ以上の処分が下されることもあります。

さらに、これらのほかにドーピング行為では協議への参加資格停止などの重い懲罰になることもあります。

本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。

皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。

また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。