囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

旗は高く掲げよ

2020年10月02日 | 雑観の森/心・幸福・人生


まだ見ぬ世界もある

 ~ やってみはなれ、と何故言えぬ? の巻】

 

大小三つの囲碁の地域同好会で

世話役をやっていて

感じ入ること多し。

 

わたしは会社では「もう終わったヒト」であるが

土日の趣味の会では最年少の「小僧」である。

何かしら新しいこと、これまで出来なかったこと、

などなどを提案し、推進しようとすると、

必ず抵抗勢力が出て来て、何かしら ご意見してくる。

人生の先輩たちだから、経験は豊富過ぎるのであり、

その経験則により、これから起こるであろう事態を

つい先回りするのだ。

親切心の発露ではあるが、実のところ少し迷惑している。

 


昭和の時代はそれでよかった。

部長は肘掛け椅子に座り、コピーなど雑用は“女の子”に命じる。

しかし時は変わり、コピーはおろか、パソコンも触れない者は

部長どころか課長、係長にだってなれない。

だから100人同好会の半分ほどは、メールさえできない。

パソコン、スマホに触れない。

いや「やらない」のである。

 


「こうすれば、こうなる」

そういう時代もあった。

だが、そこをなんとか工夫し、新しい道を切り拓いていこう、

という気持ちがなければ、ヒトの精神はますます老いていく

老いのビギナーのわたしは、そう思うのである。

 

        ◇

 

歴代、高段者が会長を務めてきた大規模碁会。

端に追いやられていた感のある級位者に向け、

「ラクラクで初段になる講座」を企画した。

 

講師を依頼した高段者から、こんな声が聞こえてきた。

「そんなことをやって、何の意味がある」

「類似企画をやったが、あまり効果はなかった」

そして、彼らは講師を次々と辞退してきた。

 

途方に暮れていると、幸運にも

非会員で「人に碁を教えるのが趣味」という

五段免状を持つ奇特な人が見つかり、

一緒に講師役を務めて初回をしのいだ。

その効果が見えるのは先のことだが、

まずは楽しくやればいいではないか。

 

今月末、短期講座は2回目となる。

少しずつ調べものをし、講座の企画を練っているが、

それ自体が今は、わたし自身のささやかな愉しみになっている。

 

 

 

 

▲老いたリーダーだって、チャレンジが求められる時代。がんばってね。

にんげん、死ぬまでは、生きている !

 

 

われわれは

いつも

恋人をもっている

彼女の名前は

ノスタルジーだ

 ――アーネスト・ヘミングウェイ

 

 

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。