囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

「思い上がり」に喝 10

2020年06月28日 | 雑観の森/心・幸福・人生

 


「人を見て法を説く」 ~ オヤブンの度量が伺い知れるのは、役を申し付ける時、首を切る時 の話】

 


中世~近世最大の軍事的天才 楠木正成は、

配下の者が過ちを犯した際には

まず以前の功績から話し出し、

それから次第に戒めた。


「お前は、いつか素晴らしい手柄を立てた。

また、あそこでは大変な功労があり、

味方の勝利のもととなった。

そのような智恵のある利巧なお前だから

今度の役を申し付けたのに

どうしてこんなヘマを仕出かしたのか。

これでは、以前の功績が、みな帳消しになるではないか」


叱られた者は一人として、そむいたり、他に走ることはなかったという。


   


相手の智能の程度により

それにふさわしい話をすることを

「人を見て法を説く」という。

法華経などの仏典が由来で

釈迦は、

仏法を説く際に

いつも信者の教養、知識、性格に応じ

話の内容を千変万化させた

と伝えられている。

 

 

 

 

 

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