【「人を見て法を説く」 ~ オヤブンの度量が伺い知れるのは、役を申し付ける時、首を切る時 の話】
中世~近世最大の軍事的天才 楠木正成は、
配下の者が過ちを犯した際には
まず以前の功績から話し出し、
それから次第に戒めた。
「お前は、いつか素晴らしい手柄を立てた。
また、あそこでは大変な功労があり、
味方の勝利のもととなった。
そのような智恵のある利巧なお前だから
今度の役を申し付けたのに、
どうしてこんなヘマを仕出かしたのか。
これでは、以前の功績が、みな帳消しになるではないか」
叱られた者は一人として、そむいたり、他に走ることはなかったという。
相手の智能の程度により
それにふさわしい話をすることを
「人を見て法を説く」という。
法華経などの仏典が由来で
釈迦は、
仏法を説く際に
いつも信者の教養、知識、性格に応じ
話の内容を千変万化させた
と伝えられている。
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