【ザル碁ヘボ碁あるある / いにしえの川柳、狂歌から】
碁の古川柳の白眉です
ヘボ同士の気の置けない関係を
一行で見事に表現しています
そもそも
「おい、おまえ」といえるような関係
つまり何をやっても赦されるような
ズブズブの間柄なんてものは
そうあるものではありません
「さん」付けで呼びあう浅い関係など
しょせん〝知り合い〟であって
〝友〟とまではいえません
囲碁同好会の知り合いなら
当然〝待った〟はご法度です
大岡政談を描いたTVドラマでは
大岡忠高(忠相の父=片岡千恵蔵)と
村上源一郎(忠相配下同心=大坂志郎)の
ヘボ同士の縁台将棋を想い出します
〝待った・待てぬ〟の他愛のない口喧嘩は
こういう条件においてのみ赦されるもの
碁でやり込められたとき
ヘマをして負かされたとき
悔しくてしょうがないのですが
ニ、三日も顔をみないと
だんだんと寂しくなるのです
碁好きの愛憎の不思議が
ギュッと詰まっています
注:碁敵(ごがたき)とは「碁の好敵手」の意味。川柳は落語「笠碁(かさご)」のまくらにも使われる。登場人物は、旧知の隠居仲間。人生の悟りを得る頃になっても、見苦しい振舞い(待った・待たぬ)のやり取りがあり、碁の魔力がなんたるかを見事に描いている。
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