【齢六十五で逝った君へ ~ ♬時代遅れの男】
去年の晩秋に逝ったI君
大学の写真部でいっしょ
しかも同じ下宿屋の
四十余年の付き合い
社会に出てからも
何かと影響を受けてきた
KさんとN君が花を
わたしが菓子を
それぞれ携えて
おじゃました
仏壇は立派だった
順に手を合わせた
奥さんと4人
話が弾んだ
生まれながらの
世話好きの男の
エピソードの数々
それぞれの胸に
彼は生きている
帰り際になって
そんな気がした
寒風の夜道で
単車を走らせていると
確信に変わっていった
きょうは、こんな一日