囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

ネコの恩返し

2020年07月01日 | 雑観の森/心・幸福・人生

 

お江戸の「招き猫」物語 ~ ツンデレ&気ままにて 猫族の癒しのチカラ  の巻】

 

その昔、

嘉永五年か六年(19世紀半ば)の頃、

江戸・浅草の馬道あたりに住む おばあさんが

我が子のように可愛がっていたたネコがいた。

しかし、その飼い主も、

寄る年波に動くことがままならなくなり

日常生活にも困ってきたので

仕方なく他所に譲り渡した。

 

ところが、その夜の夢に

譲ったネコに そっくりのネコが現れ

「私の姿を作って売れば

何事も上手くいくでしょう」

と告げた。

 

そこで今川焼の丸〆という焼き物づくりに頼み

招き猫を作ってもらい、浅草観音堂の傍で

売り出したところ、大変売れ行きがよく、

デフレ風を吹き飛ばしたという。

これにあやかろうと

マネをする人々も次々出てきて

各地に広まったのである。

 

有馬や鍋島のは 化け猫だが

招き猫は ネコの恩返しの話。

昔から「恩知らず」で通ってきた

猫族(びょうぞく)の恥を濯(すす)ぐ

うるわしい物語なのである。

 

 

 

 


<嗚呼、もうネコなしでは……生きていけぬ>

同僚というよりネコ友達であるHが
「報告なんですが、うちのネコちゃん、
死んじゃいました」という。
スマホの写真をみると、体重3㌔もない。
ノラから拾われ、3、4年の短い生涯だった。
「それで、15匹になっちゃいました」
Hの奥方は無類のネコ好きで、保護しているうち
いつの間にか、にぎやかになっていくのが常らしい。
エサ代やら診療費やらで月に数万円以上がかかるが、
この家の家計の最優先事項のようで、
気にする素振りは微塵もない。

わたしは義理で時々内職(ないしょ)を引き受けてきたが、
目論んでいた遊興費ではなく、ミイちゃんの薬代になっている。
これもナイショだが、むしろ本業よりチカラが入るほどである。



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