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10年後、15年後・・・「人生は旅」

2015年11月28日 | デジタル紙芝居介護
10年後、15年後と言えば、私も70代半ば。

たくさん「旅」の忘れ物をしているだろうな・・・

今の時点でも忘れ物は日に日に多くなっている。

でも、「人生は旅」の「旅」、色々あった事は中身は別として、「あった事」は覚えている。


最近、介護も含め色んな人との話しの中で、「10年後、20年後の介護」の話しがでる。

介護技術(ADL)は基本的にさほど変わりは無いだろうが、要は「満足度」の話しだ。


大半の施設が日常生活行動のケアに追われ、マニュアルも工場化してきている。

ベルトコンベアに乗せられた高齢者が、メニュー通りのケア工程で次々に処理されていく。

都合のいいところでは「大人扱い」し、都合が悪くなると「子ども扱い」。

子ども扱い・・・言う事を聞かなければ、上から目線で虐待にもつながる。


こんなことは今に始まった事ではなく、歳をとるだけで「勝ち組負け組」の概念が見え隠れする。


話しは少し域を脱したが、言いたい事は「満足度」。

だれの? もちろん「利用者」の満足度だ。

100%などは夢物語りである事は分かっているが、なにか一つでも良い「満足」、無理強いではない「満足」。


どだい今の介護現場で作業する末端の人々にまで、「満足度」のサービス観念があるか?疑問だ・・・



その「満足度」を引き出すために最低限必要な事が「コミュニケーション」。

「インタビューカウンセリング」で、話題を積極的に提供し、その中から自分の心地よい「人生の旅」を見つけて楽しむ。

その手助けをするのが、本来の介護だ。

認知症にならない為に、ボケない為に等をお題目に様々な時間つぶし、暇つぶしの提案がなされているが、

その先にある目的もはっきりせず(する事が出来ず)場当たり的な感がぬぐえない。


真に高齢者が望んでいる事は何なのか?何がしたいのか?

こんな事を考えているか?模索しているか?カウンセリングしているか?

もっとその人の立場に立った「心のケア」を充実する事を考えなければ、その人の人生の「満足度」など出てこない。


あえて言うなら、「満足度」とは、「自己表現、自己確認、自己実現」からの「自己完結」だ。

ホスピスで明日をも知れない人に、ハッピバースデーを歌ってあげる事ではない!



果たして10年後には、幼児的ケア、工場的ケアから、脱しているか???

我々介護予備軍は、最低限PCはできる、デジタルもわかる。

そんな我々が介護のステージに上がった時、サポートする側にスキルがあるかないか? それが大きな問題だ。


真剣に、10年後の現場を考えてメニューを組み立てて欲しいものだ。

言い換えれば、その日暮らしで、10年後を見考える事の出来ない介護施設は存続できない。

これは、施設のみならず、福祉行政にも言える事だ。

何も変わらい、何も変えられない行政職員にも大いに勉強して、真剣に考え行動して欲しい。



デジタル紙芝居映像回想研究会 代表 心療回想士 前田勝彦






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