不思議活性

詩について 2

 詩について、いろいろ調べてみると。詩とは、いちばんよい言葉のいちばんよい組み合わせであり、美を直接の目的とする。もちろん、内容も重要であり、詩も人生についての認識に深くかかわっている。詩は全体的認識を与える。日常の事物に想像の光を注いで新鮮な意識を回復する。・・等あります。

           * * * * * * 

 私が初めて詩を書いたのは、23歳の頃かな・・・・。人生が何かなんてまるでわかっていなかった自分が、まがりなりにも詩らしきものを書いたのです。今、読み返すと観念的で孤独感が言葉のはしばしから感じられ、30歳の頃まで書いていた詩らしきものは、独りよがりで、恥ずかしいかぎりです。
 それが、ネットで詩を書く仲間に出会い、再び詩を書くようになったのは、50代になっていました。それら詩を書く仲間たちとの出会いが、私を再び、詩を書くことに誘ったのです。詩を書く仲間たちは、皆、それぞれの人生を、それぞれの悩みや希望とともに生きてい、顔を会わすことはないけれど、言葉と気持ちで繋がった不思議な世界でした。どこかに置き忘れた、青春の夢の続きというか、詩集「夢の翼」
としてまとめたのが、2009年のことです。50代も半ばの自分になぜか、再び青春が来たようでした。そう、「青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心のもち方を言う。サミュエル・ウルマン」とあるように、何か、心に燃えるものがあればいいのだと思います。
 
  早いもので、それから、十年はたちました。その後、詩を書くことは、殆どなくなってしまいました。自分の場合、書こうとしてもなかなか書けません。でも、詩を書かなくても、こうして散文としてブログで書いていることは、それはそれで、ある意味、詩的でありたいと願う私です。

 詩集『夢の翼』より

『夜明けまえ』

満天の星々はまたたく
霜柱は踏みしめる
雪を頂いた浅間山が見えるのは
ひときわ輝く
月明りのあかるさゆえ
太いしっぽをみせて
家の影に消えていったのは
狸の親子
きらきらと宝石のように
アスファルトのうえの霜の結晶
まだ来ぬ夜明けまえ
どんな夢をみているのかな
あたたかな眠りのなかの
地球人と星の旅人よ


『夢の灯り』

桜の咲く頃になると
想い出す
過ぎし 若き日々を・・・

目をつぶれば
幻想の少女が現われる
春の黄昏どき 人生の旅なかば
正しい道を見失い
暗い森をさまよったのは

ダンテの神曲のよう・・・

あれから 幾年月・・・
残雪の山々が 水色の空を仰ぎ
低い雲が いつものように
北から東へ流れゆく
きょうこの頃です

ふと 届いた きみからの便り・・・

きみの笑顔が ぼくの心を
明るくします

やがて
桜の花びらが
風に舞い

やさしい
きみのおもいとともに
疲れた
ぼくの心に ともる
夢の灯り

・詩は書かなくても、誰もが詩的おもいというか、心が弾むときがあると思います。それは、一枚の絵画や音楽との出会いだったり、人との出会いだったり・・・・。少しづつ春の訪れを感じるこの頃です・・・・。


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コメント一覧

ふー
hukoさん、コメントありがとうございます。創作意欲が湧いて来たっていいですね。hukoさんの書かれる散文詩は素直な気持ちが現れていて心が洗われます。そう、書かない時期も大切な一日なんですね。
huko
とても感慨深い文章です。どうぞこれからも書いてください。
その時々の心のままに。
私は今年に入って創作意欲が湧いてきました。クリアに端的に、何だか閃きます。年齢に負けそうな時期があったのですがアスリートがやっているインタバル練習、物書きにも効果があるのかもしれませんね。書かない時期も大切な時間なのかも。
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