大手フランチャイズ型弁当屋「ほっかほっか亭」(ものものしいflashだ・・・)の名称が変わるらしい。
経営の問題がこじれて,株主のプレナスとほっかほっか亭総本部の間で泥沼化が伝えられたばかりだが,プレナスが大鉈を振るった模様だ。
ほっかほっか亭の歴史は70年代半ばまで遡る。
76(昭和51)年に埼玉県草加市に開設した弁当屋が発祥という。
今や全国に3,000を越す店舗を持ち,持ち帰り弁当店の最大手となった。
地域ごとに経営が異なるため(上記プレナスとハークスレイ他),後者が総本部を傘下に収めた結果,後者がフランチャイズの権利を解除したことが今回の抗争となったようだ。
私が初めてほっかほっか亭を利用した(自ら買ったのではなく,昼食として出された)のは1981(昭和56)年のことだったと思う。
こんなことを覚えていること自体異常だが,それだけ衝撃的だったということだ。
初めて食したのは,ほっかほっか亭の代名詞ともいうべき海苔弁当だった。
まず白米が大変美味なのに驚いた。
それまでの駅弁に代表される持ち帰り型弁当は,折り箱の蓋の裏に堅い米粒が付着していて冷えたものだったが,海苔弁当は文字通りほっかほっかと温かかった。
さらに,焼き海苔とご飯の間に鰹節のふりかけが挟まれており,食が進んだ。。
そして,さくさくとした白身魚のフライ+揚げちくわ,散りばめられたきんぴらごぼう+沢庵が絶妙なハーモニーを奏でる。
そんでもって価格は260円。
駅弁の相場が当時600~800円と考えると,破格の廉価+品質であった。
今は290円だと記憶しているが(298円だったか??),四半世紀以上にわたって 価格がさほど上がっていないのも特筆される(外食産業の価格破壊はあったが・・・)。
職場で何度か配達して貰ったことがあるし,総じて値段相応以上の味であるので不満は無い。
唐揚げ弁当,ハンバーグ弁当,豚カツ弁当等,いろいろ食してみたが,やはりCP面での海苔弁の威力は絶大だ。
ひどいときは,海苔弁+お握り2個で500円ちょい,という内容で,とにかく腹をいっぱいにしたこともあるが,最近は(と言っても,年に一度食す機会があるかどうか,といった程度だが)海苔弁+豚汁(お弁当と一緒に買うと20円引きで100円)で,400円払っておつり,というのがお決まりである。
以前の蓋付き容器(納豆のパック2個ぶんぐらいの大きさ)から,今は上下分割の籐を模したような容器に変わり,食べやすくなったような気がする。
・・・ということで,このほっかほっか亭であるが,経営の関係から5月から店名を「ほっともっと」に変更するのだそうだ。
よって,四半世紀以上続いた「ほっかほっか亭」の名称は消滅することになるようだ。
これも時代と言うべきかどうかわからないが,昭和のものがまた一つ消えることになる・・・。
因みに,以前仕事の都合で田舎でり一人暮らしをした際,その町に「ほっかほっか亭」は存在せず,「日の丸亭」なる店があった。
全国系だと,「本家かまどや」ぐらいしか知らないが,関東・東海地区だと「ベントマン」と「お弁当どんどん」というのがあるようだ。
もしかすると,全国チェーンはまだまだあるかもしれないし,地域特有の弁当屋もいろいろ有りそうだ・・・。
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