確か,スピルバーグが総指揮をした「ディープ・インパクト」(98)だったと思う。
映画自体は,さすがスピルバーグ,米国礼賛そのもの,という予想通りの作品だったが,
個人的には良い味出しまくりで一押しのモーガン・フリーマンが,何と米大統領を演じていた。
黒人が大統領になるなんてことある訳ねーだろ,と思って数年。
今回は民主党が勝つだろうと思っていた大統領選だが,オバマが勝てば初の黒人,ヒラリーが勝てば初の女性,という初物づくしだった・・・。
14年前,南アの大統領選で,黒人のネルソン・マンデラが勝利したことも驚きだったが,今回も,結果がある程度予測されて,分かっていたとはいえ驚きには違いない。
オバマ氏は,父がケニア人,母はスウェーデン系の白人で,ミドルネームは「フセイン」なんだそうだ。
これは,彼の父祖が回教徒だったということらしい。
また,両親が彼の幼い頃に離婚し,少年期から青年期にかけてはかなり屈曲した青春を送った苦労人らしい・・・。
このあたり,2世議員が多く,多分何不自由なく育ったと思われる我が国の閣僚とは大違いである。
1929年以来とも言われるドル安の金融不況,イラクやアフガン等の対イスラム戦略改変,そして北朝鮮問題等,抱える課題は多い。
ただ,我が国の総裁選や衆参両院議員選と違って,大統領選には民意の高まりを感じるのは,単に「隣の柿はうまい」からなのだろうか・・・。
勿論,大変な時期に大統領となったオバマ氏は茨の道を模索することになり,どうなるか分かったものでは無いが,少なくとも我が国の閣僚と違って,庶民の目線と感覚でものを見ることの出来る人,という印象を与える。
ま,ブッシュの後だけに,かなり好意的に見られる面もあろうが(米国民はもはやブッシュを支持しまい・・・),我が国で言えば田中の後の三木のような感覚なのだろうか・・・。
でも,ニクソンの後のフォードというのもあったが,ぱっとせずカーターやレーガンに変わったっけ・・・。
中曽根の後の竹下,小泉の後の安倍・・・と,どれも同じか・・・。
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