分家であるニコッとタウンの登録者数が,間もなく100万人となる。
mixiの4,000万(という噂)には及ばぬまでも,ここ1年半で60万人から40万人も増えたことになる。
単純計算だと,日本人の3人に1人がmixiに,12人に1人がニコタに登録していることになる・・・。
恐るべき数値である。
勿論,アカウントだけ取って放置というユーザーもあるだろうが,凄い数であることには変わりはない。
でもって,登録者数が60万,70万時は,それぞれ同じ人口の鹿児島市と岡山市の名産である桜島大根と桃の帽子がプレゼントされたのであるが,キリの良い100万ということで我が街が遂に選ばれ,多く(6種類)のプレゼントが用意されているようだ。
我が街の特産は,何と牛だそうである。
市内に牧場は殆ど無く,せいぜい周辺部の蔵王・栗駒山麓に散在する程度なのだが・・・。仙台牛のステーキというのは極まれには聞くが,東北では何と言っても岩手の前沢牛が有名であり,全国区なのはやはり松阪牛と神戸牛であろう。
ところが,我が街の最大の名産・特産品は,いつの間にやら牛タンになったらしい。
5年前,鷲に入団の決まったまさおが,サッポロから仙台に行ったら真っ先に何をしたい?という質問に,「牛タンが食べたい」と答えたことが記憶に新しいが,仙台=牛タンなる図式が,いつの間にやら出来上がってしまったようだ。
私のような一市民から言わせて貰うと,これは心外以外の何者でもない。
私は4歳の時,親の仕事の都合で仙台市民となったが,少なくても成人する頃まで,仙台の名産・特産と言えば笹蒲鉾であり,牛タンなんて影も形も無かったと言っても良い。
つまり,せいぜいここ20数年の歴史しかないのである。
藩祖公による開府以来,410余年の歴史と伝統を誇る笹蒲鉾とは訳も格も違うのである。それに,私なんかは今まで牛タンを食したことは多分1回か2回しかない。
勿論,市内に何軒もある牛タンの美味い店なんかには入ったことすらない。
鹿児島市民が薩摩揚げ(当地では「てんぷら」と呼ぶそうだが)を,福岡市民がとんこつ塩ラーメンを毎日食しているわけではないのと同様である。
否,これらは牛タンと違って,歴史的な裏付けがあると思う。
喜多方ラーメンだって,宇都宮餃子だって,大正時代から美味い中華そばを食べさせる店があったり,大陸からの復員兵が餃子づくりの技術を伝えた,という裏付けがあるのだが(真偽はともかくとして),我が街の牛タンは,私の知りうる限りだと,戦後「味太助」なる店が美味い牛タンを食べさせる・・・と口コミで広まって・・・というものである。
ラーメン立国をしている街は東北に多いが(喜多方,白河,米沢,山形,酒田等・・・),我が街が牛タン立国を目指しているとも思われないので,単にマスコミによって流行の如く人為的に作られたものではないかと考えられる。
だいたい仙台牛自体が食卓に載ること自体希・・・というか,多分我が家では一度も無い。スーパーに行っても,オージービーフやタスマニア産,国産とのみ書かれた牛肉は売っているが,仙台牛と記されたものなど少なくとも私は見た記憶がない。
量り売りで,高級な前沢牛は売っているが・・・。
・・・ということで,我が街の特産品は仙台牛でも牛タンでもなく,やはり笹蒲鉾である。
江戸末期から連綿と続く老舗や,鮮度の良い魚の揚がる(尤も,我が街の工場で聞いたら,すり身までは船内で加工されるということだった)沿岸部の諸都市には肉厚の美味しい蒲鉾を生産する店も多くある。
たまに街に行き,デパ地下やステーションデパートを冷やかした際に,そうした笹蒲鉾を買って帰ることは結構ある。
新しいうちに山葵醤油で食すのがベストと思うが,スーパーで安く売っているものは,おでんの具材にも最適と思う・・・。
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