就業時刻を過ぎた5時過ぎ,衝撃が走った。
「聞きましたか,内村トレードだって・・・」
「え゛」
「横浜だって」
「え゛,ちょっと待ってください。昨日試合さ出でいだですよ」
「昨日発表って,○北新聞(県内のローカル紙)の朝刊に出てたですよ」
「そんな・・・」
「全く首脳陣は何考えているんだか・・・」
「何のために育成枠(いぐせいわぐ)がら育でで,使える選手にしたんだ・・・」
職場の先輩に聞いたのだが,この先輩は関西ご出身なので東北訛りは無い。
訛っているのが私である。
「藤田・・・誰だ・・・??」
まさに寝耳に水である。
昨日試合に出ていたではないか・・・。
シーズン前の契約書など何の効力もないという仁義なき世界はF1のみと思っていたが,プロ野球も同様だった・・・。
しかし,一昨年末の渡辺直人といい,今回のうっちーといい,首脳陣は一体何を考えてのことか理解に苦しむ。
確かに今年の内村は打撃が今いちで,2割そこそこを行ったり来たりしているが,使ってなんぼの選手である。
しぶとい打撃ときびきびした守備には定評があるので,ある程度試合に出して使ってやることこそ肝要と思ってきたし,なればこその外野守備までしてきたのではないか・・・。松井稼頭央に岩村明憲というメジャー経験者を獲ったものの,額面通り働くどころか怪我ばかりしていて全くレギュラーに定着しない状況を見れば,内村のようにしぶとく食らいついていく打撃と球際に強い守備は絶対必要な筈である。
銀次に阿部,枡田といった若手の台頭はあるものの,全てを任せられる程の安定感は未だ無い。
内村の主たるポジションである2塁にしても,高須は怪我に弱くシーズン通しての活躍は計算できないし,台頭著しい銀次(元は捕手)にしても全てを任せるにははっきり言って物足りない。
今度DeNAからやってくる藤田にしても3年前がピークのようで,大化けが期待できる人材では無かろう・・・(勿論私の憶測が外れれば言うこと無いが・・・)。
昨年の稼頭央と岩村獲得で一体どれ程の効果が有ったというのだ。
草野と直人の三遊間に比べて,一体どれ程の進化が見られたのか,首脳陣に問い糾したいのは私だけではあるまい・・・。
勝ち負けがなんぼ・・・の非情な世界であることは勿論だし,額面通り選手が働くことの難しさは昨今の巨人や西武を見れば一目瞭然だか,長期展望に立ってチーム力の向上と強化をはかる上で今回の内村の,前回の渡辺のトレードは成功なのか否か,甚だ疑問である。外れ外人を獲ってくる能力はピカイチで,球場に一切の飲食物を持ち込ませることを禁じて莫迦高く量の少ない球場グルメと一杯650円ものビールを売る(エビスやプレモルは700円)拝金主義の球団(しかも利益は地元に還元されず中央に流れるという)に対して,これはファンとして何らかの行動を起こさなくては・・・と,今回ばかりは痛切に思う。三木谷くんに直訴したい気分である・・・。
因みに地元野球ファンの53%が鷲を応援し(前年比-8%),次が兎の28.6%(同-13%),次いで燕の4.9%だそうだ。
じゃ虎ファンが球場をジャックする交流戦は何だというのだ。
そして,弱い兎を見限って鷲を応援すると球団創設の際に言っていた相当数の浮動的ファンは,弱い鷲を見限ったのだろうか・・・。
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