ガウスの旅のブログ

学生時代から大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。現在は岬と灯台、歴史的町並み等を巡りながら温泉を楽しんでいます。

(帰省旅行③) 伊勢路のドライブ

2018年01月02日 | 旅行
正月に愛知県の実家に帰省中だが、天気も良さそうなので、日帰りのドライブ旅行へ出かけることにした。
 朝食後、自家用車に乗り、東名阪自動車道に入ってから、西へ進路を取る。最初は順調に走っていたものの、四日市を過ぎたあたりから混みだしてきた。やはり、伊勢神宮へ向かう車なのだろうか、県外のナンバーが目立つが、それでも、完全に渋滞することもなく、伊勢自動車道へ入って、久居インターで降りることができる。
 その後は、国道165号線を西進し、途中で左折して、JR名松線を横切って、県道15号線に入り、雲手川沿いに走っていった。
 やっとのことで、三重県津市美杉町にある北畠神社へと到着した。今回の一番の目的は、境内にある南北朝時代の代表的な日本庭園である「北畠氏館跡庭園」だったのだ。
 ここは、伊勢国司の北畠晴具の義父だった管領細川高国が作った池泉観賞様式の武家書院庭園だ。総面積は約850坪あり、武将の手による庭らしく 野生的で、素朴な力強さがあり、石組みと米字池、枯山水のある苔むした築山の緑がすばらしく、紅葉の名所としても知られている。滋賀県の「旧秀隣寺庭園」、福井県の「越前一乗谷朝倉氏庭園」と共に、日本三大武将庭園の一つとされていて、一度訪れてみたかったのだ。
 伊勢国司・北畠顕能によって築かれた居館であった北畠氏館跡に隣接していて、1936年(昭和11)に、「北畠氏館跡庭園」として、国の名勝・史跡の指定を受けている。その後、1996年(平成8)からの館跡の調査によって、15世紀前半に造成された遺構では、日本最古の石垣や多くの建物跡が確認され、陶器、武具、仏具なども出土した。そこで、2006年(平成18)に「北畠氏館跡庭園」と背後にある「霧山城跡」の2件を統合し、指定地域を追加の上、「多気北畠氏城館跡 北畠氏館跡 霧山城跡」の名称で改めて国の史跡に指定されたと案内板に書いてある。
 通常の場合は、社務所に申し出て、300円也を払って、庭園見学をするのだが、正月3ヶ日のこととて、特別に無料開放されていた。庭園内に入ってみると、米字池を中心とした石組みがみごとで、苔むした築山にとても風情がある。園内をじっくりと散策しながら、いろいろな角度で写真を撮ってみたがとてもすばらしく、紅葉の時期だったらなおさらであろうと思う。
 尚、2017年(平成29)に、「北畠氏館」が続日本100名城に選定されたとのことで、城郭ファンなら背後にある「霧山城跡」とともに巡ってみるのも面白いと感じた。
 その後は、高速道路の渋滞を案じて、早めに伊勢自動車道へ乗ることとした。来た道を戻って、同じ久居インターから、高速道路に入ったが、すでにかなり混み合っていて、まだ昼前なのに亀山ジャンクションの手前で、完全に渋滞にはまってしまった。仕方がないので、亀山パーキングのスマートインターから下道に降り、国道306号線を北上することとする。
 途中からは、広域農道(フラワーロード)へ乗り換え、四日市街へ出て、昼食をとり、食後は国道23号線を北上したが、結構混んでいて時間がかかった。それで、その他に立ち寄ろうとしていた予定をすべてキャンセルせざるを得なくなってしまう。
 木曽川を越え、愛知県に入ってからは順調に走り、途中から名古屋第二環状線に乗って進み、途中で買い物をしてから実家に戻ったが、結構疲れた。続く