八文字学園・学生支援センター

学生支援センターでは「学費準備」の面から様々なサポートを展開しています。

進学費用のマネープラン④(大学4年間の学費納入プラン)

2023年06月08日 | 学生支援センター
進学費用のマネープラン①(1年目の学費準備)で、予約採用で申請した奨学金が、大学等の入学前に活用できないこと、1年次分の学費は何とかして用意して欲しいことを説明しました。

進学費用のマネープラン②(教育ローンの申請)では、金融機関の教育ローンの「事前審査」について説明しました。

これらを踏まえて、学費の準備・確保の見通しが立ったかと思いますが、では、それらをどう活用するか...。

川上が講演会で提供している資料をご覧ください。

1年次分の学費納入終了を前提にすると...。

1年次に受給した奨学金で2年次分の学費納入
  ↓
2年次に受給した奨学金で3年次分の学費納入
  ↓
3年次に受給した奨学金で4年次分の学費納入
  ↓
4年次に受給した奨学金で、最初に借り入れたところに返金し、返済(返還)の相手を奨学金に一本化

・・・・・

銀行からの借り入れを最小限に...と考えると、このプランが more better の流れになるのかと思います。

ただ、やり繰りの手間を考えると、銀行等の教育ローンだけで学費確保ができるなら、奨学金を借りずに教育ローンで一本化する方法も選択肢。

その際のメリット・デメリットを書き並べてみると…
〇保護者名義(お子様に返済の負担がかからない)
〇その銀行だけでの手続きで済む(申請・返済)
〇大学等の学費納入のタイミングに合わせやすい
〇返済方法を銀行等に相談できる
▲奨学金より利率が高い
▲世帯収入によっては審査に通らない

...とはいえ、奨学金の「金利の低さ」や「在学中に返還不要」という側面は魅力的ですよねぇ。

予約採用に申請さえしておけば、学費準備を、奨学金からアプローチするか、銀行等の教育ローンからアプローチするか...検討する時間はまだまだあります。

銀行等で学費確保することが100%でない限り、今がまさにそのタイミングとなっている日本学生支援機構の奨学金の申請に、本腰を入れて注目することをお勧めしたいと思います。
(まとめが今回のテーマとズレてしまったような...汗)



進学費用のマネープラン③(学資保険の活用)

2023年06月07日 | 学生支援センター
進学費用のマネープラン①(1年目の学費準備)で紹介している通り、進学にあたっては、早ければ、11月に数十万円のお金が動き始めることになります

学費の準備にあたっては、学資保険の活用を考えている方もいらっしゃると思いますが、満期まで待っていると、この納入〆切に間に合わなくなってしまうことも起こり得ます。

そこで、早期出願の可能性があるなら、今すぐにでも、保険の担当の方に「10月頃に学資保険から引き出したいがどのように手続きすれば...」と相談することをご提案します。

参考までに、川上の次女の例をお話しすると...

どうやら学校推薦型を使って大学進学しそう(夏休み前)
 ↓
学資保険の担当者に相談( 〃 )
 ↓
10月に100万円を引出す手続き(満期で約200万円のうち)
 ↓
12月の学費納入に対応

・・・・・

金融機関の教育ローン同様、動き出しが遅くなってしまうと、大学等への納入〆切に間に合わなくなってしまうので、早め早めの相談が効果的だと思います。

また、この学資保険の担当者への相談が後手を踏まないように、親子間で、進学に関する情報共有をしっかり進めておくことも大事ですね。




進学費用のマネープラン②(教育ローンの申請)

2023年06月07日 | 学生支援センター
進学費用のマネープラン①(1年目の学費準備)で、日本学生支援機構の奨学金では、1年次分の学費納入対応ができないことを紹介しました。

...となると、学費準備の選択肢となるのが、銀行の教育ローン日本政策金融公庫の「国の教育ローン」

ただ、銀行への申請から受給までにかかる時間が7日~10日、「国の教育ローン」に至っては約3週間かかると言われています。

また、合格通知と一緒に第一次手続きに関する書類が同封されていますが、入学金等の納入は、合格発表後10日~2週間が一般的...。

ピンと来た方もいらっしゃいますね。

そうなんです。「国の教育ローン」はもちろんのこと、銀行の教育ローンでも、納入〆切までに準備が間に合わない可能性が大きいのです。

・・・・・

そこで提案するのが、金融機関への事前審査の申請。

時期としては、7・8月頃が効果的かと思います。

銀行や日本政策金融公庫の審査で提出が求められる資料は大きく2つ。

1つは収入に関する証明書、もう1つが、進学先の学費請求に関する文書のコピーです(この2つ以外については金融機関の指示に従ってください)

当然のことながら、まだ、出願していない7・8月に、進学先の学費請求に関する文書のコピーを用意することはできませんよね。

…なので、

進学先の学費請求に関する文書のコピーが不備のまま、収入に関する証明書を中心に、借入できるか否かの「枠取り」だけをやってしまうのです。

枠取り」さえできてしまえば、残るのは書類不備(学費請求のコピーが未提出状態)の解消だけですから...

金融機関での事前審査の申請(7・8月)
  ↓
教育ローンの「枠取り」(仮採用)
  ↓
希望する大学等への出願
  ↓
合格証と学費請求文書の受取
  ↓
進学先の学費請求に関する文書のコピーを金融機関に提出
  ↓
必要書類が全て揃う
審査はすでに終了(「枠取り」)
審査にかかる時間が不要なので、予定よりも早く、必要額を受給できる
  ↓
進学先への納入に間に合う

という流れになります。

・・・・・

また、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」では、過去6ヵ月分の通帳チェックが審査の対象になります(光熱費や家賃、税金等の滞納がないかどうかの確認)。

…なので、より確実に採用となるためには、審査申請する半年前からは、きっちりと各種納入を進めることが大事!!と、川上の師匠(公立高校の進路の先生)より助言を受けています。

またしても長文になってしまいましたが、ぜひ、参考にしてみてください。






進学費用のマネープラン①(1年目の学費準備)

2023年06月07日 | 学生支援センター
早い専門学校だと、総合型選抜(またはAO)の受付が始まっています。

夏休みが明ければ、大学の総合型選抜、学校推薦型選抜が始まるし、10月になれば専門学校の全区分での受付が開始となります。

願書が受理されれば、その後、合格発表 → 1次金の請求となるので、早ければ、11月には数十万円のお金が動き始めることになります。

奨学金予約採用⑪(受給開始時期)で紹介しましたが、この請求に対して、奨学金を活用できないのが、奨学金の最大の欠点(奨学金は大学等の入学前に受給できないので)。

よって、1年次分の費用は、何とかして、ご用意していただく必要があります。

その方法としては...
① 銀行の教育ローン
② 日本政策金融公庫の「国の教育ローン」
③ 学資保険
④ 貯蓄の切り崩し
⑤ 親戚等から一時的にお借りする
⑥ ほか

などになりますかね。

次回以降、上記①②③について、講演会等で話している手続方法をご紹介したいと思います。




奨学金予約採用⑪(受給開始時期)

2023年06月06日 | 学生支援センター
高校3年生のみなさんが直面する奨学金の予約採用申請。

⑪回目のテーマは、奨学金の受給開始時期についてです。

・・・・・

第二種月12万円の設定で年間144万円受給できて、大学等に在学中は返還の必要なし。返還開始は大学等の卒業後の10月からで、返還額にかかる金利が低い。

これだけメリットの多い日本学生支援機構の奨学金ですが、川上が考える最大のデメリットが...

大学等の進学前に受給できない(入学前の学費請求に対応できない)

ことになります。

・・・・・

八文字学園では、2023年度は5月初旬に予約採用の決定通知を持っている学生が、申請手続きを実施しましたが、6月より受給開始となるデータベースの確認ができました(6月には4~6月の3ヶ月分を受給、7月以降は申請月額を受給)

つまり、予約申請から受給開始までの流れはこんな感じになります。

高校3年夏休み前に予約採用申請
  ↓
高校3年の12月頃に決定通知
  ↓
大学等への入学直後に再度申請手続き
  ↓
6月に受給開始(進学先により5月開始の場合あり)

・・・・・

日本学生支援機構の奨学金は、「結果が届くまでに時間がかかる」、「進学前に受給できない」、「(結果として)学生自身が借金を抱える」等のデメリットといわれる側面があります。

...が、

みなさん自身の夢や目標を叶えるために進学が必要な場合、その実現をお手伝いしてくれるツールとしての側面も持っています(だからこそ利用者が多いんだと思います)

しっかりと奨学金の特徴を理解したうえで、申請・活用していただけるといいんじゃないかなぁ...と思います。

・・・・・

①から⑪までで「予約採用」について様々な角度から更新してきましたが、最終回の⑪で「じゃぁ、進学前の費用はどうすれば?」「奨学金をどう活用すれば?と思った方も多いはず。

次回からは、オープンキャンパスや高校での講演会で説明していることを中心に、川上が考える「進学費用のマネープラン」について更新していきたいと思います。