浪曲師 真山隼人のブログ

浪曲師 真山隼人です。よろしくお願いします。鈴鹿市シティセールス特命大使

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浪曲•巷説百物語(原作•京極夏彦)について

2024年12月15日 | 浪曲
この度、京極夏彦先生の名作「巷説百物語シリーズ」を浪曲化させていただく事になりました!

まずは発端「小豆洗い」をば…。

お披露目は少し先ですが2025年7月19日(土)14時〜北とぴあペガサスホールにて!





実は今から3.4年前から動いていたプロジェクトでして、お話はいただいていたもののなかなか形にする機会がなく…。なんとなく過ごしておりましたが今春、杉江松恋さんとじゃりン子チエの話をした時に「こちらもそろそろやりましょう!」と盛り上がり。2025年は文芸浪曲の時代だ!と言わんばかりにやる気になったのでありました!




そんなこんなですっかり冬になり
じゃりン子チエの会に京極先生がお見えになり色々とお話を…。
「楽しみだなぁ」とおっしゃっておられ身の引き締まる思いでした。京極ワールド×浪曲、幽玄な舞台になる事間違いなしです。

当日は一人のデザイナーが超人気作家になるまでを描いた「浪曲•京極夏彦物語」も!

追って発表いたします。ご期待下さい!

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浪曲じゃりン子チエ第一弾、無事終わりました!

2024年12月12日 | 浪曲

浪曲じゃりン子チエお披露目公演、無事に大阪2公演、東京1公演を終えることが出来ました!本当にありがとうございました!


5月初旬に書評家杉江松恋さんとたまたま話した事がきっかけで動き出したプロジェクト、自分としては子供の頃から大好きなじゃりン子チエに取り組ませていただける機会ができるなんて本当に夢のようでした。


なんの因果か中学を卒業してすぐ入ってしまった浪曲界、当時の師匠の訓えで「15歳とはいえどこれからは成人している気持ちでいかないといけない」というのがあり

背伸びしながら大人の皆さんとなんとか渡り合っていこうと思っておりましたが、世間からみたらやっぱり子供にはかわりなく悔しい思いも沢山しました。

その時に何度もチエちゃんに救われたと言っても過言ではありません。まさにあんな感じの修行時代だったなぁと。

↑修行時代のイメージ(16歳)大人っぽく見せようと思ってたら老けてしまったのだ!



そんな事を思い出しながら書いた浪曲第一作目が「チエちゃんの登場〜母ヨシ江の帰還」までという、作中でも最も有名なエピソードかと思います。


初稿93分を縮めて45分にしたものをイザお稽古してみると色々見えてくるものもありました。


隼人さくらのいつもの浪曲コンビとしてはいつもの外題の500倍稽古したというのが一つの自慢です。ただ二人とも作品のファンなので45分楽しみながらお稽古しているというのはいつも以上に気持ちも楽でした。


あくまでも「浪曲」なので、この型に当てはめようと随分と話し合いましたが、ここにきて普段人形劇団クラルテさんの方々と競演させていただいたり、エッセイ浪曲をやったりと様々な仕事をさせていただいてるのが力になったねぇと。


従来の浪曲からチエちゃんまでがバチバチバチと一直線に繋がった瞬間があり、二人で喜びあい、つい飲み過ぎるというまぁこんな感じの浪曲人生ですなぁ(笑)



92日に発表して、思っていた以上の反響で(スマホの通知が3日間鳴り止まず)、沢山のメディアにご取材いただきました。

↑通天閣にて。程よい高さが逆に怖かった…。



新聞の一面に載ったりと特に関西圏の盛り上がり方はまさにお祭りのようでもありました。「快挙やで!快挙やで!」と仇討ち成功みたいなノリで喋りかけてくる方が多々あり、改めて「じゃりン子チエ」と「浪曲」の親和性を感じた秋冬でした。 まさに「浪曲漫画なんじゃないかな」と。


↑作品にもあるからね(©︎はるき悦巳/家内工業舎/双葉社)


それでも今回は普通の浪曲公演ではないので、普段のお客様以外の方ばかりだろうというのもあり「浪曲レクチャー」として仕組みと歴史の解説を前半に取り、後半でじっくり聞いていただくという構成にしました。これで一人でも多くの方に従来の浪曲公演にもお越しいただけたら最高なのですが、、、これに懲りず浪曲布教に勤めたいと思います。



祭り感覚の大阪は通天閣のお膝元、この度オープンした新世界ZAZA HOUSEにて。こちらは普段ハルカス寄席でお世話になっている会社が運営しているので本当に親しみのある環境で。早々に完売してしまったので追加公演までさせていただきました。


まさにヘトヘトになりながらの2公演。文庫本も飛ぶように売れ、嬉しい完売!だんじり祭りみたいな1日でした。次の日にふと気が抜けて体調を崩してしまい往生しました。


そして東京公演は

杉江松恋さんにご手配で北とぴあドームホールという元プラネタリウムでして。


当日会場入りして驚いたのが、なんと


「マイクが機能してない!!!」


どうしようと思いましたがええぃままよと生声にて。なんとかかんとか勤められたと我ながら思っております。



↓この辺は杉江松恋さんのブログをお読みください。かなり詳しく書いてあります。

https://www.hon-gei.com/post-9139/



大阪の地元ワイワイ感とは違う、関東での上演はどうなるのだろうと実は心配な点がかなりあったのですが、チエちゃんファンや浪曲ファン、また舞台好きな方に支えられ、鳴り止まない拍手喝采に思わず涙がこぼれそうになりました。


「ああ挑んでよかった!」と。


辛かった修行時代から足掛15年、ここにきてチエちゃんに救われたなぁとなんともいえない安堵の思いばかりでした。



頼りない隼人を支えてくれる、素晴らしい曲師沢村さくらさん、素晴らしいスタッフ、そして何より素晴らしい作品に囲まれてお客様にお届けできるって幸せだなぁと今しみじみとこみ上げるものがあります。


さぁこれから長い長い道のりです。第二弾第三弾と生涯の仕事と思いがんばっていきたいです。そんな第二弾は


【大阪公演】

202545()18時〜近鉄アート館(あべのハルカス近鉄百貨店内)


【東京公演】

2025412()14時〜北とぴあペガサスホール


にてお送りします。2席目をご披露できればと奮闘しておりますのでご期待ください!


小鉄とアントニオとジュニアと妄想ばかり膨らむのみです。

最後になりましたがこの度ご快諾いただきました、はるき悦巳先生そして事務所の皆様にあつく御礼申し上げ、またご尽力いただいた杉江松恋さんにも感謝いたします。


この御恩を舞台でお返しできるよう2025年さらに精進します。ありがとうございました!

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豪華浪曲大会

2024年10月28日 | 浪曲

一年前のある日、新月師匠から電話をいただいた。

「隼人君、俺は文楽劇場の大ホールで浪曲大会をやるんや、若手からベテランまで11人や。きょうびちょっとなかった企画や。出てくれるか?」

「俺はやるんだ!」と熱に満ちあふれた電話に本当に驚くばかりで…「勿論です!」と二つ返事でお受けさせていただいた浪曲大会が終わりました。

文楽劇場の大ホールは以前一回だけ浪曲名人会で出演させていただいた事があり…見事玉砕したほろ苦い経験をした会場であり、大好きな人形浄瑠璃文楽を観る会場でもあり…また何より初代真山一郎最後の舞台でもあり、思い出深き会場であります。
↑真山一郎引退公演より、一節勤められて降りてこられた時の浪曲人生を全うされたやりきってホッとされてるお顔が忘れられない。

当日9時入りで楽屋に入って驚いたのが、今から十数年前まさに引退の日に入られてた楽屋じゃないですか。これも何かの縁か。

そして持ってきてたテーブル掛けも師•真山誠太郎からいただいた、初代真山一郎「刃傷松の廊下」の「刃」を染め抜いたもの。
別の物を持ってきたつもりが入れ間違えてこれになっていた。西村権四郎をやろうと思っていたのになぁ…。

しかしそうこうするうちに前の出演者が相撲ネタをやるという事がわかり…。なんとなくネタが被るのでは?他のに変えよう、では何にしようと思った時に、十数年前の懐かしい気持ちに襲われ…。

ここまで状況が整っているなら「刃傷松の廊下」をやろうと。

先生最大のヒット作「刃傷松の廊下」、歌でも浪曲でも莫大なヒットを飛ばした作品ですが、こちらも大事に思うが故なかなか舞台で演ることが少ないのですが、お稽古だけは常にしている一席。

先生には遠く及ばないものの…先生の愛した文楽劇場の舞台で先生のテーブル掛け、着物、袴で勤められ本当に感慨深いものがありました。

本当にいい機会をいただき新月師匠に感謝しながら、半分ダブルブッキングに近い中之島文楽へ急ぐのでした。最後までいるべきを本当にスミマセン。




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中之島文楽

2024年10月27日 | 浪曲
中之島文楽、沢山のご来場誠にありがとうございました!


芸の教科書と思っている人形浄瑠璃文楽の方々とご一緒出来、本当に幸せだと浪曲チームはしみじみと。

今回は床本より構成した「夏祭浪花鑑 団七堪忍袋」をば。織太夫師、そしてたまたま客席で観てらした吉坊兄にアドバイスいただき…。目から鱗の連続でした。

しかしまぁプロジェクションマッピングと英語字幕と合わせての公演、いつもと違う緊張感+憧れの文楽公演という…はやる心を押さえつつ緊張もしつつ…いい勉強になりました、、、

同じく床本より作成した「勧進帳」とあわせて、一生やっていきたい外題になったと思いました。今度は浪曲単体でがんばります。

永遠の憧れ、織太夫師と一枚。



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鈴鹿へ

2024年10月18日 | 浪曲
昨日は我が故郷•三重県鈴鹿市にて!
末松市長表敬訪問〜鈴鹿サーキットにて一席。



待ち時間に神戸の長吉の墓参りも出来、まさに浪曲日和でした。


サーキットではまさにレースの練習をされてる横で一席。なかなか足を踏み入れる事の出来ない場所で出来るのはありがたいなと思った次第です。

↑ここをビューンと走っとるのです。
その横でスピード感のある浪曲をば勤めたつもりです…。スピードは負けましたが(笑)

来年、報恩公演とばかりの独演会を鈴鹿で開催しますと約束してきました。地元の親類縁者の皆さまよろしくお願いします。きてね。きっときてね。
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浪曲・演歌浪曲

鈴鹿市シティセールス特命大使(鈴鹿と・き・め・きドリーム大使)


真山隼人ツイッター
https://twitter.com/hayato0381