ニラは肥料や農薬を使わなくても丈夫に育つ野菜の一つで、
根茎(地下茎)を新たに伸ばし栄養繁殖するヒガンバナ科の耐寒性多年草です。
菜園で栽培しているニラ(品種:大葉ニラ)
増殖すると言っても、古くなった株は衰退するので、
2~3年に一度はタネを採取し、タネから苗を育てておきます。
夏になると葉の間から30~40cmほどの花茎を伸ばすので、
これを追熟させて花序に黒いタネが出始め、
全体の8割以上が枯れてきたら摘み取りタネを採取します。
零れタネでもよく発芽するので、
株元には零れタネで自生した新しい株がそだちます。
ネギ属のタネはいずれも水に弱い為、
追熟時と採取時は雨水などの水濡れに注意します。
ニラを種から栽培するには
3月に種まきをおこない6月に植え付けを済ませます。
収穫は2年目に入ってからになるので
発芽してから一年間は株の生長肥大を優先させます
二年目の株は4月もしくは9月に株分けをして大きく育てるといいですね。
栽培環境を選ばないですが、
乾燥に弱いものの
一年を通して半日陰となる環境でもよく育ち
日向で育てるよりも葉が柔らかくなります。
生長した株の収穫は7月から11初旬までで、
それ以降は株の充実を図るために刈り取り作業を控えます。
収穫の際は、地際から5cmの位置で切り詰めますが、
刈り取った後は2週間もすれば新しい葉が生長して収穫できます。
これが一株だけなら
次に収穫までには葉の生長を待つことになります。
途切れることなく収穫するには
栽培した全多数から数株単位で時期をずらしながら刈り取りすれば
途切れることなく収穫することができます。
その間隔は一回で消費する量にたいして調整するといいでしょうね。
株を大きくするには
1.株が大きくなった時は、数本単に束ねて株分けする
2.収穫期限を守って株の充実を図る。
3.採種用にする以外は、つぼみが付いたら開花する前に摘み取る。
ニラは野菜とコンパニオンプランツにすると
ほぼどのような作物にも共生してます。
ヨーロッパでは栽培されていないため、
東南アジア、中国、日本でしか見られない緑黄色野菜ですね。