ウドン屋さんへ朝一番に駆けつけるのがオイラの最近の癖であります。
昼に行くと長蛇の列でかなわんから。
ある日の朝例によって朝一ウドンを食べてたら・・・
大きなおっさんが入ってくるなりカウンターに両手をついて
「この店の責任者は居るか!居るなら話がしたい」
とまるで暴力映画の一場面みたいなことを言いだした。
責任者って言ってもこの店のオーナーは怠け者で
普段は店に居ない。
うどんを茹でるお兄さん、注文通りにドンブリに盛り込むお兄さん、注文を聞くおばちゃん、
テンプラ揚げてるおねぇさん、お金の計算をするおばちゃん、他一名ってところが構成員だ。
一瞬水を打ったように静まり返る店内で
お兄さんたちも黙り込むし
おばちゃんだって息をひそめてる。
「責任者と話がしたい!」
と大きなおっさんが再度吠えた。
そのときである。
いつもは黙ってテンプラを揚げてる一番若いお姉さんが
ずいと前に出て
「何か?」
と泉谷しげるのような目を剥いて大きなおっさんとにらみ合った。
火花が散ったような気がした。
こりゃぁ~大変だ。
と
大きなおっさんが何を言うかと思ってたら・・・
「外で待っとるけん、ウドン玉を10個作ってくれんかいのぉ~」
だって!
そう言い放って表へ飛び出て行った。
それが責任者に言うことかよ?
お店の面々互いに顔を見合わせてドッと湧いたねぇ。
オイラも思わず吹きだしてしまいました。
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オイラが一番感動したのは皆さんと同じで
テンプラねぇちゃんの心意気とお兄ちゃんたちの肝の据わらなさの落差です。
すっかりテンプラ娘に惚れこんでしまったオイラです。
やっぱり彼女が店の責任者だったんだ!ってね。
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