鯵ヶ沢からイカ街道を経て十二湖へ

 

鯵ヶ沢は海のすぐ側の町。

市街を抜けて海岸線沿いにひたすら南下

と言いたいが、なんせ好奇心旺盛なジジイが二人。

お～あそこへ行こうぜ、ここも寄ろうぜ。

時間がドンドン経っていく。

しかし、イカ街道があると言われれば、イカんともし難く

脚を取られて、転がり込んだ。

国道沿いに何軒も、イカを焼いて食べさせてくれる店がある。

とある一軒に飛び込んで、

暫く干しイカなどを眺め、カメラに様子を写してたが・・・

これこれ、イカが夕日に透けて見えるのを撮ろうと旅立ち前から考えてた。

肉厚のイカに薄い塩を当てて、干すだけ。

それを焼いてくれるんだな。

海の側にベランダがあって

旨かったよ～。

キュウっと冷酒を呷ったら、さぞかし。

山ちゃん、こんなところ教えてくれて有難う！

知らなかったら、まず停まらないだろね。

裏に回れば立派な日本海。

カモメかウミネコがいっぱい飛んでる。

鳴き声は猫みたいだから、ウミネコか？

暫く一緒に遊んだが・・・

時間が競ってくる。

後ろ髪引かれる思いで、かっ飛ぶ国道。

：

おや？

なんだありゃぁ？

前方左にえれぇ人だかりが・・・

おっ！五能線の列車が停まってるぞ！

あれ写さないとな。

で、またぞろ捕まった。

「千畳敷」って名前の駅に列車が停まってて、

大勢の人たちがウロウロしてる。

後で聞いたんだが、五能線洒落たことするよ。

この駅で停まって観光客に千畳敷海岸を見物させる間

15分間停車するんだって！

JR四国も大歩危あたりでこんなサービス考えたらどうかね？

オイラたちも乗客に混じって千畳敷海岸を散策した。

奇岩のハザマに日本海を小さく入れてみた。

なんちゅうこともないな。

さぁ～列車が汽笛をキョイ～ンと一吠えすると・・・

観光客も慌てて列車に戻るよ。

そんな瞬間、おねぇさんに声掛けて

振り向いてぇ～と

爺声（ジジゴエ）張り上げれば

えたりやオウ！とシナを作ってくれた嬉しいおねいさんの笑顔が

夕日にまぶしかったな。

オイラも相当テンションあがってたみたいだぞ。

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ここまでで、また日が暮れようとしてる。

丁度時間となりました、この続きはまた明日。