ふとしたこと

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名人戦第4局

2010年10月08日 07時06分01秒 | 囲碁
今期名人戦第4局。

我らが紳ちゃんには後が無い。ここまで3連敗の出だしは、これまで未体験のこと。

一昨日の朝から、名人戦を見ていましたが、凄い名局だったと思う。

打たれた場所は将棋の「陣屋事件」で有名な秦野の陣屋。敷地1万坪の由緒ある旅館です。

序盤から手筋の応酬で、一手ごとにどちらかが潰れそうな鍔競り合いが終盤まで続いた。

画面は左下の応酬(ここも一体何がどうなってるんだ?みたいな殴り合い)が終って、黒の名人が上辺の白模様へ殴りこみを掛けた後の折衝。

オイラが注目したのは、74手目、白のケイマと75手目、黒の急所への一撃の二手。

なぜ、高尾紳ちゃん74手目ケイマを選んだか?

本来なら、形に明るい手厚い碁なのだから、75手目の急所へ打つものである。

ケイマに出れば、名人が急所へ打つであろうことは彼にはわかりすぎるほど、判っていた。

しかし、事の成り行きとはいえ、自陣の模様を荒らされた代償を、打ち込んだ一群の黒石を

攻めることで得なければバランスが取れない。

これらの黒石群に対してプレッシャーを掛けるには、ケイマで攻めるしかないと思ったのだろう。

ここから、一気に超難解な流れに突入していった。

二日目の夜に入って、左上で名人の妙手が飛び出して、形勢は極微の差となった。

更に、名人が白石の急所に再び迫り、最終的には白の大石が頓死して第4局は終った。

ついに今期の名人戦は井山名人のストレート勝ちで終ってしまった。

やはり、74手目は厚く75へ守る一手だったのではないか?

こんな無理そうな手を打って戦うのは、高尾の碁ではないと思う。

厚く打って、勝負は先に延ばすべきなのではないか。

秀行師でも、こういう手は打たないと思うのだが・・・・・

確かに黒石に対するプレッシャーを掛けたい気持ちは理解できるが、自分の石の形を

崩されては、攻撃態勢を取れないだろうし、そこまでしなければならなくなったとすれば、

それ以前の折衝に問題があった。あるいは布石が間違っていたとしか言いようがない。

高尾紳ちゃん、井山名人に対して相性が悪すぎる。

もっと、もっと姿の良い石で対応する気持ちが大切なのでは?






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