![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/1f/e7aa8c1f8613c8327e3d03af855c15c1.jpg)
以前に使ってたクロスのボールポイント・ペン。
外側はスターリング・シルバー。
92.5%の銀製品。
米国なんかではこれを純銀なんていって表示することもありますが
純銀などではありません。
第一、こういう品物を純銀で作ったら柔らかすぎて摩耗が酷い。
この替え芯がインクの枯渇で使い物にならなくなって
万年筆専門店へ替え芯を買いに行ったのが
もう2年以上前のこと。
お店の話ではこのタイプのボールポイントの替え芯は製造中止になってるので
替え芯を支えるホルダーを新しい替え芯に合わせて取り替えなくてはいけないと言う。
まったく、お互いダラシない話なんですが
その後、修理票だけ持っていて2年が過ぎました。
お店からもまったく連絡がありませんでした。
表記の通りお店が閉店になれば修理票なんて無効になってしまう。
大慌てで修理票を探し出してお店に行きました。
すると・・・
店主は落ち着き払った態度で奥から修理品と書かれた段ボールの箱を持ってきた。
中にはオイラのクロス・ボールペンが入ってた。
透明なビニール袋には「ご返品」と書いた紙片が。
ビニール袋を眺めながら店主曰く
「折角なんですが修理出来なかったようです」と。
そうかぁ仕方ないですねぇとオイラ。
判りましたと言いつつ
さてねぇ~こんなものだけど一応スターリング・シルバーだし。
しゃぁねぇから耳かきの棒でも純銀でこしらえて
内部に接着して
座頭市の仕込み杖よろしく人前でポケットから取り出して
耳カスでもほじってやろうぢゃないの。
くそったれたこと言う奴の前で耳カスほじって
嫌味の一つも言ってやれば気が済むかもしれないぞ。ってね。
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ところがである。
家に戻ってビニール袋の中をしげしげと眺めると
なにやら替え芯のようなものが入ってる。
替え芯のようなものにExtra Fine Pointって印刷してある。
これは何だろう?
まさか?
これって替え芯に違いないが
オイラのクロスに使えるものなんぢゃないかぁ?
疑心暗鬼で替え芯を取り出して
空っぽになったクロスに差し込んでくるくるとねじ込んで見たら!
な~んとピッタシカンカン。
こりゃぁ~一体どうした訳だ?
一晩寝てみて考えついた。
これは我が町の万年筆屋さんからメーカーに送られたが
ピッタリの替え芯ボールペンが無かったので
水性のフェルト・ペンならありますよと言って
メーカーが万年筆屋さんへ送り返して来たものに違いない。
こりゃぁ春から縁起がいいぞ!
素晴らしい書き味の水性フェルトペンに変身した我がボールペン。
こっちの方がボールペンより余程使いやすいんだ。
しかもタダでペン先とインクタンクが付いた奴貰っちゃった。
早速、孫に手紙でも書こうかな?とオイラは思ったね。
2年ほどほっておいて却って良い解決策が見つかった。
果報は寝て待てってほどのもんぢゃないが
兎に角嬉しかったですわ。
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