鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー第六話

2019-11-20 21:52:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



二次創作
宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー

第六話


「味方、第一波、第二波奇襲に成功!」
「敵前衛艦隊、八割を消失!!」
歓喜に沸くガミラス兵たち。
だが、その喜びもつかの間、痺れを切らしたデーダーは旗艦プレアデス前進させた。

「主砲、一番、二番、撃てぇッ!!」

「しっ司令!今、この座標で撃てば我が方の前衛残存艦にも被害が……。」

「撃てと云ったら撃つんだ!!」

「御意。」
「…主砲、一番、二番、発射ッ!!」



地獄の業火のような閃光が真一文字に突き進む。
その射線上に展開する味方、駆逐型戦闘艦を霞める。
ブリッジが「グニャ」と溶け落ち、爆沈した。
真一文字に突き進む閃光は、それでも衰える事なく、ガミラス艦艇を貫いた。

「凪ぎ払え!焼き払え!」
デーダーは自席から身を乗りだし、指示を飛ばした。

プレアデスの勢いは収まる事を知らない。
みるみる内にデスラー戦法隊形は右翼側から崩されて行った。
僅か10分もしない内に七隻ものクリピテラ級航宙駆逐艦を撃破された。

「グワッハッハッハッ!」
「脆いぞ。ガミラス。」

「砲手!一番主砲の座標を首都へ向けろ!」
「二番は五月蝿く飛び回る奴らの母艦だ!」
「赤以外、緑、紫、青の母艦なら何れでも構わん!」
「赤いのは儂が、この手で葬(や)る!」

「御意!」

「艦長!我々も艦載機隊を発艦させろ!」
「第一波攻撃機隊は五月蝿く飛び回るガミラス機の相手をせよ!」
「第二波攻撃機隊はガミラス艦隊を引き付けろ!」
「第三波攻撃機隊は奴らの首都を空爆だ!」

「御意!」






「ディッツ提督!」

「なんだ。」
デスラー総統の命により、イスカンダル星、侵攻を阻止する為にイスカンダル星上空に陣を敷く、ディッツ艦隊艦隊司令を兼任するガル・ディッツは旗艦ハイゼラード級タルタロスのブリッジで歯痒さの中、メインモニタを見つめていた。

「我々は、何時までここに待機するつもりですか?」
「我が同胞が苦戦を強いられているのに、ただ眺めているだけの艦隊ですか?」

「総統からのご命令で、我々は、ここにいる。」
「奴らがイスカンダルへ侵攻して来ないという保証はない。」
「万が一に備え、イスカンダルを死守せよとの仰せだ。」
「儂とて、大佐。貴公以上に切り込みを掛けたいと思っているのだよ。」
いきり立つ士官に握る拳を震わせながら答えた。


「そ、総統!」
「敵機、複数抜けて行きます!」
「奴ら!バレラスに侵入!空爆を行っているもよう!」

「第二空母、爆沈!!」
「誘爆に巻き込まれ空母護衛群壊滅!!」



「タラン!残機を全機、遊撃に向かわせろ!」
「これ以上、臣民に犠牲者を出してはならん!」

「此方、デスラーズのタランだ!」
「メルダ大尉!聞こえるか!」
「残機を纏め、首都バレラスへ急行せよ!」
「バレラスに侵入した敵機を排除せよ!」



「ザーベルク!」

だが、その頃、先行して侵入したプレアデス艦載機隊は、ガミラス星侵攻時と同じように殺戮を繰り返していた。
低空でアクロバットな飛行を見せつけ、女、子供、老人も容赦なく袋小路に追い込み機銃を撃ち込む。

「クックッ。」
「物陰に隠れてもムダだよ嬢ちゃん。」



「……助けて…お兄ちゃん…。」



機銃掃射の弾痕、土ぼこりが舞い、静けさを取り戻す。

兄の形見「ヤマト」の模型がバレラスの大地に転がっていた__。


第七話へ
つづく。


この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー》の二次創作です。
使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。拾い画を使用しています。

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