前回は「ガラスブロックの観察」の紹介でしたが、今回はもう一冊の「ガラスブロックの観察台湾編」について書こうと思います。
こちらがその冊子です。ガラスブロックの観察国内編と比べ一回り小さい文庫サイズとなっています。2018年10月に台湾・台北に旅行に行った際撮ったガラスブロックをまとめました。
台湾に行ったのはこのときが初めてで、桃園空港のロビーから外へ出たとき、日本の10月では考えられないようなもわっとした暖かい湿気を感じたのを今でも覚えています。海外へ行って空港から出たときの高揚感って、他ではなかなか味わえない感覚ですよね。
台北の街並みは日本とどこか共通点があるようで、それでいて異国情緒もある独特の雰囲気がありますし、日本にもありそうな建物のそばに南国の植物が元気に生えている様子などにも心を魅かれてしまいました。
台湾独特と思われるガラスブロックの話は冊子の中でも触れているので、超高層ビル台北101の近くで見つけたガラスブロックとの出会いの裏話を書いていこうと思います。
台北101(その日は近くを通っただけでしたが)から、眷村と呼ばれる古い街並みの観光スポット四四南村へ向かう途中でガラスブロックが使われた建物を見つけました。
そこは小学校で、門の外から最初は眺めていましたが、横には守衛さんのいる小さな受付があったので、同行者が思い切って声をかけてくれました。このときの旅行では思うところあって以前ブログでも紹介した「ガラスブロックの観察」のプロトタイプの冊子を持参していて、怪しくないようにそれを名刺代わりに守衛さんに話しかけてみても、私たちの片言の英語がまったく伝わりません。困っていると、少年野球のコーチ風のおじさんがたまたま通りかかって、私たちに「何か用?」とか「どうしたの?」などと話しかけてくれました(きっと観光客まる出しでわかったんでしょうね…)。そして冊子を手に取り「ガ・ラ・ス、ブロック…」と確かに言ったのです!カタカナも読めている!とわかって建物を指差し、近くで見たいこと、怪しくはないこと?をアピールすると、察したように守衛さんに近付き説明をしてくれます。少し話して、おじさんから「いいよ」のサインが!
中に入るとそこには想像以上にたくさんのガラスブロックがありました。色合いとモチーフが素敵な絵の横(念のため写真撮影の許可も取りました)。
コンコースにも。ところどころカラフル。日曜日の小学校ではグラウンドに子供たちがまばらにいるくらいでしたが、毎日こんな素敵な学校に通えるのは少し羨ましいです。
校内いたるところに。
この日にこの道を通っていなかったら、そして助け舟を出してくれたおじさんがたまたま通りかからなかったら出会えなかった景色でした。この学校で撮影したなかで一番グッとくる一枚は、冒頭の冊子のあとがきとして掲載しています。気になった方はECサイトマルシェルで購入できるので、是非手に取ってみてくださいね。
https://marchel.goo.ne.jp/glass_block/product/TxmFgD6URdovE07CupGL
最後に、台湾を再び訪れることができるのはまだ先になりそうですが、またいつか必ず街を歩きに行きたいと思っています。