なぜ、私は向いていないのにポイントを貯めようとしてしまうのだろう。
先日ある集まりで飲食店を予約する必要があり、せっかく時間を使い店を探して予約するんだからグルメサイト(赤い胡椒のところ)でポイントでも貯めてやろうしめしめと思いアクセスすると、
「リ○○ートIDの入力が必要になります」
えー。確かに以前のっぴきならない事情で登録した気もするがIDもパスワードもわからないよ。この試練を乗り越えて手に入るポイント(以下Pと略す)は数百P。一瞬考える。昼飯くらいなら食べられる金額だ。しかし私は試練に簡単に屈した。グルメサイトを閉じ、苦手な電話から逃げ(本当に予約の電話が嫌いなんですよ)、店に直接行き無事予約を済ませた。手に入ったP、ゼロP。
私はPを貯めるマメさが欠けているわりに、時折得をしようと挑戦してしまう。スーパーのPカードを作ったのはいいが、Pを現金に換えて買い物した値段から引ける日に行ったことがない。一回の買い物でそこそこPが貯まる洋服屋のカードは必ず次のシーズンには見つからなくなる。Pを貯めて貯めてこつこつ貯めて、いつか大富豪になる世界線を想像する。大富豪(私)はPカードを管理する召使を何人も引き連れて商店街に買い物に行く。スーパーヨコヅナでは君のこのカード、これこれ次は君の担当のヨンドラッグじゃよそ見をしてるでないぞ。
大富豪のイメージが貧相すぎる。そもそも大富豪は自分では買い物に行かないだろうしカードの存在すら知らないのではないか。いっそ大富豪になる夢が断たれたなら、Pなどいらないと宣言した方が幸せなのではないか。
無○○品週間には、いくら得でも近寄らない。○○会員様は本日○○が無料!翌日買いに行けばいい。祭りの後のがらがらの店内で、心の富豪は時間をかけて小物を探して、買いもしないソファを眺めてみる。財布の中には現金しか入っていません。私はPから解き放たれたのです。
その境地に辿り着けたらと思いつつ、今日も唯一使っているPの貯まるレジでカードを2枚、すぐに読み取りできるよう少し重ねてバーコードを見せる小技を披露するのだった。心の平穏は遠い。
余談だがドン○○ーテではレジの横に1円が入った箱が置いてあり、1人4円まで端数として使うことができた。画期的だなと思い当時よく使っていたのだが、ド○キで働いていた友人いわく今はもうなくなったらしい。
大富豪の家には1円がたくさん入ったバスタブはあるだろうか。たまに体を預けて、苦労時代のことを思い出したり、そうでなかったり。
写真はガラスブロックのパターン:ポイント
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