運転免許証の更新に行った。
私は車に乗らない。今運転できるかどうかもかなり怪しい。免許を取ってからの一番の遠出は隣の市だ。なので、自分の体よりはるかに大きい鉄の塊を動かすことができる人を尊敬する。車を運転した方が旅先などでいろんなところに行けるだろうし(鋼鉄の塊でないと到達できない地平が日本にもある)、小粋な車で街を走りたいと思うのだが、考えているうちに免許の更新時期が来る。
今回は行ったことのない試験場で更新したいと思い、品川駅から京急線で、各停しか停まらない鮫洲駅へ。もちろん初めて降りた。それにしても試験場はどこもなぜこんなに絶妙な立地にあるのだろう。
駅前には試験場需要を当て込んだ店がある。かなり年季の入った店構えだ。
試験場までは案内板が曲がり角や信号ごとにあって、それを見ればまず迷わずに向かうことができる。これはかなり親切。
試験場内では撮影禁止なので、気づいたことや更新のたびに思うことを記しておきたい。
・免許の見本の○○花子さん?は平成生まれなのに髪型やメイクが完全に浅野温子
・視力検査で落ちやしないかと毎回ひやひやする
・免許証の写真はたいてい固い表情か妙な映りになるので、あれでフォトジェニックになる人は真の美男美女だと思う
・試験場に行くたび食べたくなる食堂のカレー
無事に発行された免許証を受け取り、見比べる写真で5年の歳月を感じる。実は最初に免許を取った際に着ていた服と同じファッションで更新に臨むことを自分に課しているので、年齢による変化が如実にわかって続けていてよかったなと思う。
せっかく普段足を運ばないエリアに来たので、羽田空港の手前の穴守稲荷駅で降りて街を歩いてみる。駅の南の方へ歩くと多摩川が見えてきて、上空を飛行機が飛んでいる。
川に近い街で育ったので、川を見ると安心する。以前台湾に行ったときも、台北市の郊外を流れる淡水河のほとりに立って対岸のマンションが立ち並ぶニュータウンを眺めているときが一番安心した。
閉院したメタボリズム建築の医院、ガラスブロックのあるビル。
昔ながらの銭湯。こちらにもガラスブロック。普段行かない街で免許を更新、おすすめです。