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ZOZO前澤社長、リツイート世界一&株価爆上げ!お年玉1億円以上の効果
株式会社「ZOZO」代表取締役社長・前澤友作氏
株式会社「ZOZO」の代表取締役社長・前澤友作氏(43)が5日夜に自身のツイッターに投稿した「100人に100万円をプレゼントする」とのツイートが7日午前、従来の世界最高とされていた355万リツイートを上回り、世界一を達成した。これを好感したのか、同社の株価は急騰。専門家は今回の宣伝効果が元手の1億円以上になると推測した。100万円の当選者には8日午前9時頃からツイッターに連絡がいくという。
昨年9月に米宇宙ベンチャーと月旅行を契約し、「世界初」の肩書を手にした前澤氏が、新たに「世界一」も手に入れた。
100万円を得る条件とされていた「僕個人から100名様に100万円を現金でプレゼントします」と書かれた投稿のリツイート数が、応募締め切りの午後11時59分で554万件を超えた。これまで「ナゲットをただで食べたい」というツイートで世界最高とされていた米国の青年カーター・ウィルカーソンさんの355万を上回った。ツイッター日本法人によると、2017年10月現在の国内アカウント数は4500万。1割以上がリツイートした計算になる。
前澤氏はこの日午後2時前にツイッターを更新。「皆様のおかげです。感謝感謝 もうここまできたらお祭りだー!!! まだ参加間に合います!」とツイート。それに応えるかのように、難病治療や奨学金の返済、買い物など、さまざまな目的で現金を求めるフォロワーの声が相次いだ。
一方で、騒ぎに乗じた偽アカウントも登場。本物に使われている似顔絵をそのまま使用し「プレゼント用に新たに作りました」という巧妙なものまで現れた。前澤氏自身も「偽アカウントが複数発生中です。僕のお年玉キャンペーンはここのみで展開中です」と注意を呼び掛けた。また、一部では「ツイッターの運用ルールに抵触するのでは」との指摘もあったが、ツイッター日本法人は「利用規約では問題ない」と説明した。
お年玉が大きな注目を集めたことで、そのインパクトはZOZOにも及んだとみられる。7日の同社の株価終値は、年初来安値を付けた4日から163円高の2051円。この日は日経平均が2万円台を回復するなど全面高の展開だったものの、日経平均2・44%の3・5倍にあたる8・63%の値上がり率は「爆上げ」といえる。時価総額は約507億円アップして約6391億円になった。
同社の株価は、昨年7月18日に年初来高値の4875円を付けて以降はジリジリと値を下げ、4割程度となっていた。今回の「祭り」が、果たして株価上昇への“反撃ののろし”となるのか。
◆井上トシユキ氏分析
ITジャーナリストの井上トシユキ氏が今回のお年玉効果について分析した。
前澤社長の『100万円あげます』ツイートは大成功だったのでないでしょうか。さまざまな報道で情報は拡散していますし、宣伝広告費と考えても1億円の出費以上の価値のある取り組みでした。ZOZOの宣伝にもなりましたが、それ以上に本人のSNS上での存在感を上げることができました。今回のキャンペーンで自身のフォロワーを500万人以上獲得し、ネット上で影響力を発揮するインフルエンサーとしての地位も確立できるでしょう。
海外でもトランプ米大統領、ミュージシャンのジャスティン・ビーバーらツイッターを有効に使う著名人はたくさんいます。日本でも著名人が直接メッセージを発する際はやはりツイッターが有効的です。他のSNSには、インスタグラムやフェイスブックなどもありますが、まだまだツイッターが強いですね。前澤さんは今回の試みをきっかけに、今後もどんどん発信していくでしょう。