ウン十ウン年生きてきて、何度か鳥を助けたことがあります
この間のセキレイも・・・私が気付かなかったらきっとnyaaの腹の中
ベランダのサッシに激突して失神していたメジロをすくいあげた時の
フワフワだった感触はわすれられません
そして一番衝撃的だったのは
足に紐をつけた鳩
むかしむかし
私がバリバリ働いていたころの話です
会議に行くためにバス停でバスを待っていた私
その近くには数羽の鳩がいたのですが
その中に歩き方がおかしい鳩が一羽おりました
よく見るとその鳩の足には紐がからまっており
普通の鳩のように足を交互に出すことができなくなっていました
何かの拍子に鳩が一斉に飛び立ったのに、なぜかその紐がからまった鳩だけ飛び立ちませんでした
すると私のすぐ前に並んでいたおじさんが突然ガッとその鳩をわしづかみにしたのです
見た感じ鳥を捕まえて焼き鳥にしてしまいそうなちょっと恐そうなおじさんで
私は何をするのかとドキドキしました
おじさんには連れがいたようで、もう一人のおじさんと「はさみないか」と話していました
どうやらその鳩の足についた紐をとってあげようとしているようでした
それならばと、私は持っていたソーイングセットから小さいハサミを出して貸してあげました
ですが足についていた紐は、まるでボンレスハムのように紐が足に食い込み
しっかりしばられ、私が貸した先の丸いチンケなハサミでは切ることができなかったのです
するとそのおじさんはライターを手にしたのです
わーーーやっぱり焼き鳥ーーーー?
っとビビる私の前でおじさんはライターの火で上手にその紐を焼き切ったのです
鳩の足に食い込んだ紐を取ることはできませんでしたが
鳩は普通に足を動かせるようになったのです
この間、鳩は全く暴れることもなくじっとしていました
後から思うと取ってほしくてこのおじさんのそばに来たんじゃないかと思えました
結局私は役に立たないハサミを貸しただけで直接何もできませんでしたが
知らないワイルドなおじさんと協力して鳩を助けたと
未だに忘れられない思い出になったのです
助けてもらった鳩は、何もなかったかのように普通にその辺を歩いてすぐにいなくなりました
鳥の恩返しは昔話の世界だけなのですね・・・・
私が助けたセキレイは証拠にもなくまた庭にきていて
nyaaの忍耐力がためされています