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余録 / 聖徳太子の十七条の憲法に… / 毎日新聞

2023年12月13日 | オピニオン
衆院本会議で自身の不信任決議案に投票する松野博一官房長官(右)=国会内で2023年12月12日午後2時8分、竹内幹撮影

毎日新聞 2023/12/13 東京朝刊

 聖徳太子の十七条の憲法に「人皆党(たむら)有り」の言葉がある。「たむら」は屯(たむろ)と同じで集団のことだ。「たむろする」は今も使われる。派閥やグループを作るのは人の本性というわけだ。だが、争いもおきやすい。そこで「和をもって貴しとなす」と説いた

▲中国では派閥を「朋党(ほうとう)」と呼ぶ。唐や宋では対立が深刻化した。道理を追求する「君子」の朋党を重用し、利益を求める「小人」の朋党を排除すべきだ。そう主張したのは北宋の政治家、欧陽(おうよう)脩(しゅう)である

▲日本でいえば、政策集団と資金集めの派閥の差だろうか。だが、朋党も派閥同様に混然一体とした存在だった。対立する朋党が互いに「小人」呼ばわりすることもあったという

▲今の派閥の資金集め手段であるパーティー券問題が底なしの広がりを見せる。最大派閥の安倍派では現職閣僚や党役員ら多くの議員に売り上げの一部がキックバックされていたとされる

衆院本会議に臨む岸田文雄首相=国会内で2023年12月12日午後1時47分、竹内幹撮影

▲岸田文雄首相は松野博一官房長官や西村康稔経済産業相らを交代させるという。「安倍派パージ」の様相だが、岸田派もパーティー収入の過少記載疑惑が報じられた。君子然とした対応には反発も出るだろう。松野氏の不信任案否決後に辞任を求めるのも奇妙だ

▲国民が求めるのは裏金作りの有無やその使途などの実態解明である。長く総裁派閥だった安倍派におごりがあったことは確かだろうが、どの派閥も五十歩百歩ではないのか。説明責任も果たされていない。急ごしらえの人事で支持率低下に歯止めがかかるはずもない。

 私は保守的な家庭に育ったせいか、高校3年くらいから自民党が「正」で当時の野党・社会党は屁理屈集団くらいに思っていた。ところが1994年に自社さ連立政権(自由民主党・日本社会党・新党さきがけによる連立政権)で、社会党委員長の村山富市が就任し村山内閣が誕生したり、大きくは2003年に小泉内閣が自衛隊イラク派遣をしたあたりから自民党への疑問が出始めた。

 現在でも日本の行政の舵取りをまともに出来るのは自民党だとは想像するが、今日の岸田内閣、そして裏金問題が発覚されるに至って、権力をもてあそぶ、全くの腐敗政党という印象に変わってしまった。私はいいとして、子や孫たちの時代の日本の政治はどうなっているんだろうね?共産主義は嫌いだが、米国や西欧先進国でもお手本になるような政治は行われていないようだし・・・?。まあ、国民の有権者が政治をしっかり見つめながら、選挙に出向くことが一番大切なことなんだろう。棄権するということは、現状を支持するということになるんだからね!
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