小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

記事/余録:ホワイトハウスの客人

2009年02月26日 | ニュース
大久保利通肖像画


  麻生太郎首相の祖母の祖父、高祖父にあたる元勲、大久保利通はホワイトハウスを訪れたことがある。岩倉使節団の副使として衣冠をまとい、帯剣してグラント大統領と会見した。その場で大統領は交易の大切さを説いた

 ▲一行は上下両院でも大歓迎を受ける。だが、いざ国務長官と不平等条約の改正交渉に入ろうとすると、天皇の委任状があるのかと問い返された。一行があわてて長官の面前で鳩首(きゅうしゅ)協議すること数十分、ふと随行の一人が長官の手元を見ると鉛筆で使節一行の似顔を描いていた

 ▲このあと大久保は帰国して委任状をとりつけるが、ワシントンに戻ると同時に交渉は打ち切られた(田中彰著「岩倉使節団『米欧回覧実記』」岩波現代文庫)。儀礼的には最大級の歓迎を受けながらも、実質的外交では軽くあしらわれた形だ

 ▲さて「オバマ政権がホワイトハウスに招いた初の外国首脳」とのふれこみで行われた日米首脳会談だ。いや何も実質的成果が乏しいといいたいのではない。むしろ日米関係重視をお互い儀礼的に示すことが最大の外交目標だったのだろう

 ▲会談は1時間の予定を20分超過し、世界経済危機への対応などが話し合われたという。だが同じ日のオバマ大統領初の議会演説に米メディアの関心が集まる中、昼食会や共同記者会見もなく、日米蜜月のアピール効果は今一つだったようだ
 
 ▲国内での苦境打開へ外交で得点をめざす麻生首相である。しかし相手国にすれば「国民の委任状をもっているのか」と問いただしたい状況でまともな外交ができるのだろうか。4カ月をかけて米日を往復し、委任状を持って来た高祖父の故事が思い起こされる。


毎日新聞 2009年2月26日 0時00分


 どうも麻生総理、毛並みが良すぎるのかね。吉田茂さんも麻生さんに相当、帝王学を授けられたようだから余計に俗人が凡人としか見えないのではないだろうか。ましてや庶民の目線なんてわからないだろうね。オバマ大統領をも見下げてきたりして・・・。勝ってに想像しているだけです。

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