朝日記191023 ローマ法王の「回勅」についてと今日の絵
徒然こと1 M氏からローマ法王の「回勅」の紹介
ネットでのしかるべきM氏からローマ法王の「回勅」の紹介がありました。それへの感想を付しました。
(M氏)
回勅「ラウダト・シ(= Praise be to you)」を読むとなると大変で
すが、その内容を子ども向けに動画にしたユーチューブ(英語版)
はとても平易です:
Laudato Si' animation for children
https://www.youtube.com/watch?v=KOgF2Kgel6k
4分8秒の時間さえ捻出できれば、ご覧下さい。
徒然こと2 私の感想 「世界は大バビロンの捕囚」
(荒井からM氏へ)
回勅のこども版を拝見しました。わかりやすく迫力が
あります。 その教えとそれを為すべきこと自体間違いではありません。
その意味で教育的です。
英語で語られ、フランス語で語られ、さらにいくつの
西洋系言語で語られています。 そして
見ながらある感情が沸いてきました。
人道主義という人間中心主義から、さらに
近代科学革命を生んだのは西洋であり、
内部の葛藤を歴史過程とみとめるにしても
私は、その責任は、基本的に西洋に帰着するという思いから
離れません。
その基盤を成した旧・新キリスト教に
近代歴史に対する痛恨の反省があるべきでは
ないでしょうか。
人間を地球というアパートメント・ハウスの
の管理人として神が託す旧約教義からすれば
その責任は管理人自らに帰することで
あろうかと思います。
殊に、カソリックの教王がその管理人の長であると
すれば、これまでの管理の質の反省、そこから始まらねばならないと思います。
西洋近代史から積み重ねた現代文明をもし重大な原罪次元からの
認識批判から始めるするべきではないでしょうか。
その点で、非西洋は、もともと無辜(innocent)な民であったと
いえます。
私自身、キリスト教の教育を受けたものでこの教えに
こころをよせるものでありますが、
この動画をみながら、教王の教条ここでいいう「回勅」として
他に有無を言わせないところに、
いわんや、子供をまず人質に取っているところに独善性と
さらに偽善性とを感じるものでありました。
全世界は、いまもって西洋という大「バビロン」に捕囚されていると
みています。残念ながらその支配に、つまり「近代」に服しているというのが私の
理解であります。
これがとりあえずの感想です。
情報をありがとうございました。
荒井拝