今、私の住んでいる所は、都市部の郊外ですが、住宅地化が進んでいて、全く周囲の自然的なものとは不干渉にでも暮らせる地域ではあります。
ですが、私の家の周囲は、大きな木々や雑木林のようなものも、わりと残っている場所ではあるんです。そうしますと、その環境を求めて、意外と多くの生き物たちがやって来ているということなんです。
あまり鳥の名前も知りませんが、ちょっと挙げて見ますと、うぐいす、ホトトギス、メジロ、コゲラ、フクロウ、ウズラ、カッコーなどなど、季節が変わるごとに、そういう鳥たちが入れ替わり立ち代わりやって来ては、周囲で過ごして行きます。
春先に、実験的に生やしてみようと、粟や黍、ヒエなどの雑穀を播いたら、次の日に鳥の群れが来て食べてしまったり、先日は、敷地に一本だけ生えているコウゾという木に、甘い実がたくさんなって、食べ切れないくらい食べたんですが、その次の日には、それも鳥の群れが来て残りを食べてしまったり、そんなことがあってもなんだか憎めず、その様子を見たり、一緒になって体験したりして楽しんでいるような、そんな感じなんです。なんだか辺りの茂みの中を動き回っている音がすると思って見ていると、ウズラのつがいが、エサを探しているようだったりということもありました。
それから、昆虫も元気がいいですね。大きなアゲハチョウが颯爽と飛んで行ったり、先日は、私のいるすぐ脇で、モンシロチョウが長い間羽ばたいているんで見てみると、下で、メスでしょうか、待っているんです。あんなの初めて見ました。静粛な感じでした。
美しいですね、モンシロチョウの愛。でも私がすぐ側にいたので、オスも警戒したのでしょうか、そのままコトには至りませんでしたが、メスの方は、ぜんぜん周囲には構わないという感じがしました。最近、蝶などが人を恐れなくなっている感じがします。
そんな感じで、自然というものが、意識さえ向ければ、意外とどこにでも身近にあって、生き物たちの、それこそ、人間とあまり違わない息づかいのようなものが、その気にさえなれば、幾らでも感じられるのではないでしょうか。そんなふうに思っている昨今です。
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