小桜姫は、鎌倉時代の末期に、相模の国(今の神奈川県)に実在した女性で、嫁ぎ先の三浦氏は、北条氏によって滅ぼされ、姫ご自身も戦の一年後に、若くして悲憤のうちに亡くなられたということです。
現在、三浦半島の三浦市内には、小桜姫神社という神社がありますが、小桜姫はその神社に神として祀られています。日本の中世の領主の若い奥方であったとはいえ、どちらかと言うと生前、普通の女性であった小桜姫が、なぜ、神社に祀られるようになったのでしょうか。
その諸々の経緯などについて、小桜姫ご自身が、霊界から、チャネラーであった浅野和三郎氏の夫人に伝えて来たということで、その内容は、浅野氏によって編集され『小桜姫物語』という本になって、昭和初期に出版されました。
この一連のメッセージの中で、小桜姫は、ご自分の出自から、生前の暮らし、そして亡くなってからの霊界での経験について、詳しく伝えています。その中では、霊界に実在する竜宮城を訪ねた話や、天狗のこと、竜神というものについて、あるいは妖精などの自然霊についてなど、一般的には絵空事の、単なるお話としてとらえられている事柄について、リアルな体験として説明がされており、霊界という世界、あるいは日本神界について理解をする上で、とてもご参考になると思われます。
また、ここでご説明して来た、エネルギーの世界である次元のことについて、実際に霊界という世界において、どういう現象として現れるのか、具体的な例として出て来て、ご理解が進むことでしょう。。
例えば、霊界で、生前の夫に会わせてもらった小桜姫は、仲介者が居ない時に、夫の手を握ろうとして歩み寄りますが、側に寄ると夫の姿がボヤけて見えなくなるという経験をします。これなどは、肉体感覚という3次元的な存在に対する意識が、霊界での夫という非物質的な存在との間に次元的なズレを生じる為に、そういう現象が生じるということがお分かりになることでしょう。
このお話は、今は書籍でも、あるいはネット上の青空文庫でも全文を読むことが出来ます。『小桜姫物語』で検索してみて下さい。読み易い縦書きリーダーも各種あります。
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