ここまでは、地球の表面が、国常立之尊の指導のもと、八百万の神々(といっても蛇身の)によって固められたというお話でした。このお話の内容について、その信憑性に疑問を抱く向きもあるかも知れませんが、それは、こうしたことについての具体的な情報に、これまで接して来なかった、ということに原因があるのではないでしょうか。私達は、教科書的な情報に、あまりにも毒されているのではないでしょうか。
(転載ここから)
天は、日の大神、月の大神様の、御両神が御固め遊ばしで結構であれど、地の世界は、八百万の荒神を使ふて、所々の持場をそれぞれに凝りかためたなれど、山にも野にも草木一本もなく、全然炮烙(ほうらく)を伏せたような有様であつた。
国常立之尊が、一旦天へ登りて、御両方の大神様さまに、地上繁栄の御指示を御願い申上げたら、天の御二方様が仰せには、世界の大体を固めるには勇猛な神力が要るから、大蛇の姿でなければ活動が出来ぬなれど、斯の通り山川海野が出来上りた上は、山野に草木を生やさねばならぬから、天にも夫婦が水火(いき)を合わして活動したのであるから、地にも夫婦と云ふ事を拵らえて陰陽を揃えねばならぬ、との御神言であつた。
艮役の金神が、女房を御授け下されたい、と御願い申上げると、天に坐します御二方様が、頭に角の四本ある、○○のヒツシ姫命を女房に御授け下さりたから、艮の金神は、未姫(ひつじひめ)の神と夫婦となりた。
両神が水火を合わして山に向つて、ウーとアーの言霊を産み出し、一生懸命に気吹を致すと、山の上に雌松が一本生えたのが、木の世界に現はれた根元である。 松が一本限りでは種が出来ぬから、今度は、ヒツジ姫が一神で気吹放ちを致すと、又、雄松が一本出来たので、二本の松の水火から松傘が実り種を生み出して、今の様な世界の良き土地になりて、松が繁り、栄えるやうになりたのである。松を木の公(きみ)と申すのは、世界に一番先に出来たからである。
(中略)
天に坐します日の大神、伊邪那岐之尊様が、九天(つくし)の日向(ひむか)のアオウエイ、たちはなの五大母音(おど)のカサタナハマヤラワ、あはぎがはら、で禊身(みそぎ)し給ひ、祓戸(はらいど)四柱の神様を生み遊ばし、最後に、右の御眼を洗ひて月球を造り、左の御眼を洗ひて日球を造り、御鼻を洗ひ給ひて素盞嗚之命を生み遊ばし、御自分は天の日能若宮に鎮まり遊ばした。
月の大神様は、月界の御守護を遊ばす事になり、天照大御神様は、天上の御主宰と成られたが、素盞嗚命は、海原を知召すベしと仰せられたので、天より御降りになり、海原の守護と成られたのである。
海原の守護と申す事は全地上の主宰であるが、艮の金神、坤(ひつじさる)の金神が、既に大体を修理固成いたした所へ、大地の主宰神が御降りになつたので、天にも、御両方の神様が御固め遊ばした所を、天照皇太神宮様が総主権を御持ち遊ばしたのであるから、地の世界も天に従ふて、主権を素盞嗚尊に御譲り申上げ、艮の金神、坤の金神は、地の上の一切の世話を致して、時節を待つ事に致しておりた。
(つづく)
この記事は、以下のURLの記事から一部を抜粋、編集したものです。
http://reikaimonogatari.net/index.php?obc=is23
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