これは、最近の、ロシア大統領プーチン氏の演説を翻訳したものです。
闇からの離脱、世界のアセンションの始まりを高らかに宣言しており、素晴らしい内容です。
翻訳して下さった方のツイッターのアドレスを掲載しようと思い、探しましたが、見つかりませんでした。素晴らしい翻訳をありがとうございます。
(ここから)
プーチン大統領スピーチ(2022年7月)
7月6日、国家院(ロシア連邦議会の下院 )の春期会期が閉幕しました。全ての議員、全ての党派が、全体の成果に大きく貢献した点を強調したいと思います。
皆さんの取り組みの成果は、国民にとって、ロシアという国家にとって、また、ロシアの国家利益の保護や、主権に基づく持続的かつ効果的な国の発展にとって、極めて重要で有意義なものであると考えています。
特別軍事作戦が始まった2月24日以降、政府全部門と、あらゆるレベルの政府機関は、迅速かつ決然とした行動を、協調して取る必要に迫られました。
急速に変化する状況をふまえ、ロシア経済の基幹部門と、中小企業、IT産業、その他の重要分野の企業の、労働人員を支援するため、国家院は、政府と共に、一連の施策のアップグレードを継続的に行ってきました。
その結果、我々は、経済にとって極めて重要な、マクロ経済的な安定を維持し、雇用、小売業、地域の経済生活全般、輸送物流チェーンを支え、企業活動の自由を拡大し、過度の行政圧力や不当な刑事訴追からの、ビジネスの保護を強化することができました。やるべきことは、まだ、たくさんあるのは承知していますが、全体としては、かなりのことが実施できたと考えています。
すでに3月1日からは、政府との緊密な連携の下に、複数の、対制裁措置パッケージを、短期間のうちに導入することができました。その甲斐あって、西側各国による、非友好的、敵対的行為の影響は、最小限に留めることができました。
確かに、ロシアに対して取られた不法な措置が、我々に困難をもたらしたのは明白な事実です。我々は、そのことを知っているし、理解もしているし、目の当たりにもしています。しかしながら、その内容は、ロシアに対する経済的電撃戦を仕掛けた者が期待したほどのものではありません。
彼らが、単に、ロシア経済に打撃を与えようとしただけではないことは明らかです。彼らの目的は、我々の社会に、不和と混乱の種を播き、人々の士気を喪失させることにあったのです。
しかし、ここでも誤算がありました。何事も起こらず、そして、これから起きることもないと確信しています。
米国率いる、いわゆる西側集団の、ロシアに対する、この数十年間の対応は、極めて攻撃的なものでした。ヨーロッパにおける、平等な安全保障システムを構築しようという我々の提案は却下されました。
ミサイル防衛問題に共同で取り組むイニシアティブも退けられました。NATOの拡大、特に、旧ソ連(現周辺)共和国を犠牲にした拡大は認められない、という警告も無視されました。
ロシアとNATOとの関係には曇りがないとされていた当時に、取り上げられた、ロシアの北大西洋条約機構(NATO)への統合の可能性、という考えさえ、NATO加盟国は馬鹿げたものと捉えていたようです。
なぜでしょうか。
それは、ロシアのような国は、彼らには単に必要ないからです。
だからこそ、西側は、テロリズムや、ロシア(国内)の、分離主義、国内破壊勢力や『第5部列』を支持したのです。こうした勢力は、これまでも、そして現在も、西側集団から無条件の支援を受けているのです。
ドンバスで、そして、ウクライナで戦争を始めたのはロシアだと言われています。
否、戦争を解き放ったのは当の西側集団なのです。
彼らは、2014年の、ウクライナ違憲軍事クーデターを組織、支援し、その後、ドンバス住民に対するジェノサイドを奨励し正当化しました。
西側集団こそが、今日起きていることの直接の首謀者であり、原因を作った張本人なのです。
もし西側諸国が、紛争を起こして、ロシアとの戦いを、新たなステージに、ロシア封じ込めを、新たなステージに進めようとしていたのなら、それは、ある程度、成功したと言えるでしょう。戦争は始まり、制裁も導入されたのですから。普通の状況であったなら、おそらく、これを実現するのは難しかったでしょう。
しかし、ここで指摘しておきたいことがあります。すなわち、我々の特別軍事作戦が開始されたときに、西側諸国は、すでに敗北していた、ということです。
彼らは、これを認めなければなりません。なぜなら、特別軍事作戦の始まりは、米国流の世界秩序の根本的な崩壊を意味するからです。
これは、リベラル・グローバリズムの、利己的な米国中心主義から、真の多極的世界への移行の始まりなのです。
それは、誰かが考え出した、背後には覇権への欲望しかない利己的な規則に基づく世界でもなく、偽善的なダブルスタンダードに基づく世界でもありません。
国際法、国民と文明の真の主権、自らの歴史的運命、価値観、伝統を以て生きる意思、民主主義、正義、平等に基づき協力する意思に立脚した世界なのです。
このプロセスを止めることは、すでに不可能であることを、理解しなければなりません。
歴史の流れに逆らうことはできません。西側集団が、自分たちの新しい世界秩序を世界に押しつけようとしても、その試みは挫折する運命にあるのです。
その上で、次のことを指摘しておきたいと思います。我々を支持する人々は、当の米国やヨーロッパにもたくさんいます。ましてや、他の大陸や国々における我々の支持者は数が多く、これからも増え続けることでしょう。これは間違いありません。
繰り返しますが、一国の支配エリート層が宗主国に盲従していては、国益に適わないのが常であり、国益に根本的に反することさえ、しばしばあるという認識は、現時点では、まだ米国の衛星国に留まっている国々にさえ広まっています。(国際)社会における、こうした気運の高まりに、やがて誰もが直面することになるでしょう。
今日、これら支配エリート層は、我々の眼前で、国民の意識操作の度合いを強めています。もともと超国家的でグローバリスト的な性格を持つ西側の支配クラスは、自分たちの政策が、ますます、現実や常識、真実からかけ離れていくことに気づき、公然と、専制的な手法を使い始めています。
かつて、言論の自由、多元主義、異論の尊重といった民主主義の原則を謳った西側が、今日では、その真逆の、全体主義へと堕落しつつあります。検閲、メディアの閉鎖、ジャーナリストや公人への恣意的な対応も行われています。
こうした禁止事項は、(インターネットなどの)情報空間だけでなく、政治、文化、教育、芸術等、西側諸国の社会生活の、あらゆる領域に及んでいます。加えて、禁止事項だらけの、悪名高い『キャンセル文化』を含む、全体主義的リベラリズムのモデルを、西側は、全世界に押しつけようとしているのです。
大多数の国の、国民は、形式的な、お飾りの主権ではなく、実質的な真の主権を求めており、自らを特別な存在だと考える者の前に卑屈にひざまずき、自分の身に不利益を被ってまで彼らの利益に尽くすことに、ただ疲れてしまった、というのが、真実であり現実なのです。
今日、ロシアを、戦場で倒したいという声を耳にします。何と言えばいいのか、とりあえず、試してみればいいでしょう。西側が『最後のひとりのウクライナ人』まで、我々と戦いたがっていることは、すでによく聞くところです。
これは、ウクライナ国民にとっての悲劇ですが、全ては、そこに向かっているようです。しかし、我々は、本格的には、まだ何も始めていないことを、誰もが知っておくべきです。
一方で、我々は、和平交渉を拒否しているわけではありません。
ただし、和平交渉を拒否している者は、これを長引かせるほど、我々との交渉は難しくなることを知っておくべきでしょう。
闇からの離脱、世界のアセンションの始まりを高らかに宣言しており、素晴らしい内容です。
翻訳して下さった方のツイッターのアドレスを掲載しようと思い、探しましたが、見つかりませんでした。素晴らしい翻訳をありがとうございます。
(ここから)
プーチン大統領スピーチ(2022年7月)
7月6日、国家院(ロシア連邦議会の下院 )の春期会期が閉幕しました。全ての議員、全ての党派が、全体の成果に大きく貢献した点を強調したいと思います。
皆さんの取り組みの成果は、国民にとって、ロシアという国家にとって、また、ロシアの国家利益の保護や、主権に基づく持続的かつ効果的な国の発展にとって、極めて重要で有意義なものであると考えています。
特別軍事作戦が始まった2月24日以降、政府全部門と、あらゆるレベルの政府機関は、迅速かつ決然とした行動を、協調して取る必要に迫られました。
急速に変化する状況をふまえ、ロシア経済の基幹部門と、中小企業、IT産業、その他の重要分野の企業の、労働人員を支援するため、国家院は、政府と共に、一連の施策のアップグレードを継続的に行ってきました。
その結果、我々は、経済にとって極めて重要な、マクロ経済的な安定を維持し、雇用、小売業、地域の経済生活全般、輸送物流チェーンを支え、企業活動の自由を拡大し、過度の行政圧力や不当な刑事訴追からの、ビジネスの保護を強化することができました。やるべきことは、まだ、たくさんあるのは承知していますが、全体としては、かなりのことが実施できたと考えています。
すでに3月1日からは、政府との緊密な連携の下に、複数の、対制裁措置パッケージを、短期間のうちに導入することができました。その甲斐あって、西側各国による、非友好的、敵対的行為の影響は、最小限に留めることができました。
確かに、ロシアに対して取られた不法な措置が、我々に困難をもたらしたのは明白な事実です。我々は、そのことを知っているし、理解もしているし、目の当たりにもしています。しかしながら、その内容は、ロシアに対する経済的電撃戦を仕掛けた者が期待したほどのものではありません。
彼らが、単に、ロシア経済に打撃を与えようとしただけではないことは明らかです。彼らの目的は、我々の社会に、不和と混乱の種を播き、人々の士気を喪失させることにあったのです。
しかし、ここでも誤算がありました。何事も起こらず、そして、これから起きることもないと確信しています。
米国率いる、いわゆる西側集団の、ロシアに対する、この数十年間の対応は、極めて攻撃的なものでした。ヨーロッパにおける、平等な安全保障システムを構築しようという我々の提案は却下されました。
ミサイル防衛問題に共同で取り組むイニシアティブも退けられました。NATOの拡大、特に、旧ソ連(現周辺)共和国を犠牲にした拡大は認められない、という警告も無視されました。
ロシアとNATOとの関係には曇りがないとされていた当時に、取り上げられた、ロシアの北大西洋条約機構(NATO)への統合の可能性、という考えさえ、NATO加盟国は馬鹿げたものと捉えていたようです。
なぜでしょうか。
それは、ロシアのような国は、彼らには単に必要ないからです。
だからこそ、西側は、テロリズムや、ロシア(国内)の、分離主義、国内破壊勢力や『第5部列』を支持したのです。こうした勢力は、これまでも、そして現在も、西側集団から無条件の支援を受けているのです。
ドンバスで、そして、ウクライナで戦争を始めたのはロシアだと言われています。
否、戦争を解き放ったのは当の西側集団なのです。
彼らは、2014年の、ウクライナ違憲軍事クーデターを組織、支援し、その後、ドンバス住民に対するジェノサイドを奨励し正当化しました。
西側集団こそが、今日起きていることの直接の首謀者であり、原因を作った張本人なのです。
もし西側諸国が、紛争を起こして、ロシアとの戦いを、新たなステージに、ロシア封じ込めを、新たなステージに進めようとしていたのなら、それは、ある程度、成功したと言えるでしょう。戦争は始まり、制裁も導入されたのですから。普通の状況であったなら、おそらく、これを実現するのは難しかったでしょう。
しかし、ここで指摘しておきたいことがあります。すなわち、我々の特別軍事作戦が開始されたときに、西側諸国は、すでに敗北していた、ということです。
彼らは、これを認めなければなりません。なぜなら、特別軍事作戦の始まりは、米国流の世界秩序の根本的な崩壊を意味するからです。
これは、リベラル・グローバリズムの、利己的な米国中心主義から、真の多極的世界への移行の始まりなのです。
それは、誰かが考え出した、背後には覇権への欲望しかない利己的な規則に基づく世界でもなく、偽善的なダブルスタンダードに基づく世界でもありません。
国際法、国民と文明の真の主権、自らの歴史的運命、価値観、伝統を以て生きる意思、民主主義、正義、平等に基づき協力する意思に立脚した世界なのです。
このプロセスを止めることは、すでに不可能であることを、理解しなければなりません。
歴史の流れに逆らうことはできません。西側集団が、自分たちの新しい世界秩序を世界に押しつけようとしても、その試みは挫折する運命にあるのです。
その上で、次のことを指摘しておきたいと思います。我々を支持する人々は、当の米国やヨーロッパにもたくさんいます。ましてや、他の大陸や国々における我々の支持者は数が多く、これからも増え続けることでしょう。これは間違いありません。
繰り返しますが、一国の支配エリート層が宗主国に盲従していては、国益に適わないのが常であり、国益に根本的に反することさえ、しばしばあるという認識は、現時点では、まだ米国の衛星国に留まっている国々にさえ広まっています。(国際)社会における、こうした気運の高まりに、やがて誰もが直面することになるでしょう。
今日、これら支配エリート層は、我々の眼前で、国民の意識操作の度合いを強めています。もともと超国家的でグローバリスト的な性格を持つ西側の支配クラスは、自分たちの政策が、ますます、現実や常識、真実からかけ離れていくことに気づき、公然と、専制的な手法を使い始めています。
かつて、言論の自由、多元主義、異論の尊重といった民主主義の原則を謳った西側が、今日では、その真逆の、全体主義へと堕落しつつあります。検閲、メディアの閉鎖、ジャーナリストや公人への恣意的な対応も行われています。
こうした禁止事項は、(インターネットなどの)情報空間だけでなく、政治、文化、教育、芸術等、西側諸国の社会生活の、あらゆる領域に及んでいます。加えて、禁止事項だらけの、悪名高い『キャンセル文化』を含む、全体主義的リベラリズムのモデルを、西側は、全世界に押しつけようとしているのです。
大多数の国の、国民は、形式的な、お飾りの主権ではなく、実質的な真の主権を求めており、自らを特別な存在だと考える者の前に卑屈にひざまずき、自分の身に不利益を被ってまで彼らの利益に尽くすことに、ただ疲れてしまった、というのが、真実であり現実なのです。
今日、ロシアを、戦場で倒したいという声を耳にします。何と言えばいいのか、とりあえず、試してみればいいでしょう。西側が『最後のひとりのウクライナ人』まで、我々と戦いたがっていることは、すでによく聞くところです。
これは、ウクライナ国民にとっての悲劇ですが、全ては、そこに向かっているようです。しかし、我々は、本格的には、まだ何も始めていないことを、誰もが知っておくべきです。
一方で、我々は、和平交渉を拒否しているわけではありません。
ただし、和平交渉を拒否している者は、これを長引かせるほど、我々との交渉は難しくなることを知っておくべきでしょう。
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