終末医療の、経腸栄養や静脈栄養で、亜鉛やセレンが入っていないと心筋症、不整脈、易感染性、 貧血、筋力低、心不全などで死にやすく、入っていると長く生きられるということが分かって、亜鉛やセレンの重要性が広く認識されるようになったのです。病院のベッドの上で、ブドウ糖だけでは、すぐに体力が落ちて死んじゃうのです。
セレンは必須微量ミネラルの1つで、通常の食生活では欠乏症をきたすことはない。しか し、セレンを殆ど含有していない経腸栄養剤があり、そのような経腸栄養剤で長期に栄養を 補給しているとセレン欠乏になる。
また、静脈栄養を行う際に使用する高カロリー輸液用微 量元素製剤にもセレンは含有されていない。
その結果、中心静脈栄養患者で、適切にセレン を補充していない場合には、セレン欠乏になる。セレン欠乏は、心筋症、不整脈、易感染性、 貧血、筋力低下などを発症し、時には致命的になる。
わが国では、心不全で死亡したセレン欠乏症が報告されている。
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