日経225 38460 2024年6月15日

385万円を放置するとどうなるか?

食事7

2025年01月01日 19時55分42秒 | 日記

<肥満の人達へ>

この世の中で最も痩せている人達の食習慣は?
様々な食習慣で、肥満度:BMIが低い人達を調べたら・・・(2014/7/22:最新のデータを掲載)
それは、揚げ物や肉を好きではない人達です。しかもプラークの堆積も少なく、糖尿病や高血圧の発病も少ないのです。

つまり、健康に(プラークを溜めない)痩せるには、肉の脂と揚げ物、油炒め、チョコレート、ピーナッツ、ミックスナッツなどを制限するのが合理的であることが判明しました。白ごはんをあまり制限しないでも痩せられます。

血管プラークが悪化する危険性について論じられていない危険なダイエット法にご注意下さい。その理由の詳細はこのサイトの最新項目をご覧下さい。

<2型の糖尿病(食習慣が原因)の人達へ>

揚げ物・肉を好きでない人の糖尿病発生率が低い(このサイトに最近掲載)ことから、2型糖尿病の原因の背景には、「揚げ物類・肉類・油炒め類の多食」があると思われます・・それによって膵臓全体が疲れて疲弊するのでしょう。つまり、糖尿病の治療としては、最大限に脂質・油を断ち、膵臓を休めるこが必要です(内分泌・外分泌の細胞は表裏一体の関係で一つの臓器に収められています)。

脂質が非常に少ない「ごはん」を食べても血糖はそれなりに上がりますが、膵臓さんはあまり疲れないのです。あまりに食べ過ぎて血糖が上がり過ぎた時だけ働けばいいからです。
不幸にも、もう既に糖尿病である方は、「ごはん」はやや少なめで食べた方がよろしいでしょう。カロリーは極力、油・脂抜きにして落としましょう。ごはんはプラーク(動脈硬化)の原因物質ではありませんから。

これは血管プラークの悪化・改善というプロセスの観察と、食習慣アンケートから得られた考察です。
あくまでも主治医の経過観察の元に行って下さい。

ただし、A1cの値に一喜一憂する前に、必ず・・少なくとも「頸動脈エコー」を受けて下さい・・「糖尿病の方で・・頸動脈エコーを受けておられない・・脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=4 ・・つまり・・「脳梗塞・心筋梗塞の直前状態」の方がかなり多く見受けられます。何度も述べますが・・「脳のMRI」では脳梗塞直前状態は決して判りません・・脳のMRIで異常が無く、6ヶ月以内に脳梗塞で倒れる人はめずらしくありません。テレビでは、脳MRIの有用性のコメントしか述べられていませんので・・くれぐれもご注意を。脳MRIの弱点を正直に述べられるDrは現在ほとんどおられません。その弱点に気付けるのは・・脳梗塞になった本人と・・8カ所の血管エコー(通常は左右椎骨動脈も観察し、追加で左右の膝窩動脈を加えた12ヶ所)を行えるようになった未来のDrだけなのでしょう。

<当院の食事療法で、体重が減少し過ぎるという悩みはありませんか?>

当院の治療の目的は血管プラークを改善させることで、体重を落とさせることではありませんが、不思議と皆さんがとても痩せられます。脂質制限の結果でしょう。

どんなダイエットも効果がなかったのに5ヶ月で13Kgも痩せられた方もいます。

動脈硬化の改善目的では、塩分やごはんは一切制限していませんので、そのような方は、お茶漬けや、美味しい漬け物などでごはんを多くいただいて下さい。小腹が空けば、お茶漬けや、自家製のおにぎりを海苔や「とろろこんぶ」などで巻いて食べても結構です。"あられ"は通常は油で揚げるのでいけません。

ピーナッツは脂質が多いので、プラークが平均以上も溜まっている人は控えましょう。バターピーナッツは論外です。

クルミやチョコレートの成分が健康にいいそうですが、果たしてその健康という言葉はどういう健康を指すのでしょうか? 脂質の質がいいとはいえ、血管プラークを改善させる力はありません。
「2018年8月の後日談:クルミ、アーモンドなどのミックスナッツやピーナッツ、チョコレートなどの頻回摂取を止めてプラークが改善する例が続出 最近のメディアの情報に踊らされないようにしましょう。これらの食品は、たまに楽しむために食べる程度にしましょう。」
甘党の方・・メディアの情報に我が意を得たり・・と食べ過ぎないようにしましょう。

追記:2014/9/13―2016/3/28―2018/1/29―2018/8/1修正

魚の缶詰に関して

私の食習慣マニュアルを120%守り(禁酒+食事療法)、20年間毎日1000cc(脂質39g)飲んでいた牛乳を止めて豆乳150cc(脂質約3.5g)だけにして、サバの水煮缶詰(脂質含有gは不明、およそ1缶で脂質12g)を毎日1人で1缶・・・1年間・・食べられた方が、1年ぶりに受診されました。 結果:頸動脈プラークのmax-IMT( C-max) 2.6mm→2.26mmと改善していましたが、水煮缶を毎日食べていなかったら、もっと良くなっていたことでしょう。
サバの水煮缶詰は、ほんの1例ですが、この方の場合は、プラークを悪化させる食材ではありませんでした。
ただし、この方は動物性脂質と植物性脂質のほとんどを水煮缶から摂取されているような特殊な方です。
しかも、比較的若年者(48歳)であるのでプラークが悪化しなかったものと思われます。「2018年8月の後日談:この方の受診前と受診後の脂質摂取が、変更した食品だけで計算すると、受診前39gから15g(12g+3.5g)へ23.5gも脂質摂取が減ったのでプラークが改善したのです。牛乳が悪いとか、サバ缶がいいとか・・食材の種類の問題ではありません。長年解けなかった謎がやっと解明できました。正確な測定と食品摂取の聞き取りの事実記載から、真実が明るみになります。」

前述のごとく、普通の食習慣の方でサバの水煮缶(脂質過剰)が原因で、プラークが悪化したと考えられる症例も経験しました。
缶詰以外の近海サバ、塩サバ(大西洋サバ)の多食でプラークが悪化する事は明白です。

なお、サバに含有されているEPAやDHAだけを、箸で摘んで食べることは不可能です。
ブタに39%含有されていて健康に悪いといわれている動物性の飽和脂肪酸が、魚にも何と30%も含まれている事実をご理解下さい。同じ赤い血が流れている動物ですから、ひと皮むけば構成成分は殆ど同じなのです。 血管プラークを見ていない基礎系の学者に誤魔化されないようにいたしましょう。

サバの脂質は多め(後述)ですから、通常は魚(タラなど脂質が少ない品:昔の知識で白身魚が健康に良いと思ったら間違い)・鶏肉・豚肉(赤身だけ)・卵白・蒲鉾・竹輪・豆類などから蛋白質を摂取しましょう。どうしてもサバ水煮缶を食べたいなら、脂質含有が最も少ない製品を選んで(100g当たりの脂質含有量が製品により6.3~15.3g)、2~3週に1缶程度食べる位が適当です。
2015年9月頃から「青魚(刺身でも)」を疑うようになりましたが・・・・(「青魚が健康にいい」「魚油は良い油」・・は迷信です:後述)
蒲焼き缶詰、味噌煮缶詰などは、脂質が多いので控えた方がいいでしょう。オイル入り缶詰はお勧めできません。

追記:2014/10/14
タバコ・喫煙について

今までは禁煙指導をほとんど行ってきませんでした。「喫煙とプラーク」に関する確かなデータが存在しないから・・・つまり、喫煙する人はアルコールや揚げ物類を好む傾向にあり、「喫煙とプラークの関係」を明らかにするには症例の集積が必要でした。でも今回やっとその関係が明らかになりました(当サイト:動脈硬化の未来塾 No 43)。

喫煙すると・・・やっぱり・・・ですが・・血管プラークが溜まりやすいのです。 タバコは止めましょう。 おまけに、喫煙する人は、喫煙しない人に比べて、約3倍も糖尿病になりやすいことも判明(今までの疫学調査と同様の結果)。

乳酸菌(ビフィズス菌、他)・ビール酵母(エビオス粉末・錠剤)・無脂肪ヨーグルトなどを摂取して・・マクロファージの貪食能を高める努力しても・・・タバコを吸えば・・・タバコ抽出物がマクロファージの貪食能を低下させるのです。

マクロファージの貪食能(血管プラークやガン細胞や肺炎菌などを食べてくれる能力)は、タバコ抽出物の濃度や時間依存性に低下する(峰松 直人:日呼吸誌 3(2)2014)そうですから・・・タバコをまず・・・1日・・・1本までに減らし、3ヶ月後には0本にしましょう。

マクロファージの能力が低下すると、癌になりやすく、エボラ出血熱・インフルエンザ・デング熱の感染で発病しやすくなります。喫煙は免疫能力を低下させることになるのですから・・損ですね。

また、安静時狭心症に関して、通常はエパデールS(900)2,2xと当院の食習慣で・・早々に・・狭心症発症時の症状が・・軽く・・発生回数も激減します(当サイト:動脈硬化の未来塾 No41)が・・すぐに改善しなかった1例があります・・それは・・夜中に頻回に起こる方で・・・女性ですが喫煙していました・・・ニトロ舌下錠でも改善せず・・救急病院で禁煙指導受けてからは・・狭心症が起こりません。

・・・昔から教科書に載っている・・・「タバコと心筋梗塞の関係」は・・プラークが溜まっている時点では・・まさしく正しいのです・・喫煙で冠動脈が痙攣し収縮(攣縮)します。

追記:2014/10/14

8ヶ所の血管エコーで、脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=0--1 の方は今まで通りの飲酒量で構いません。

注意):2022年7月の最新知見として・・プラークを本当に減らそうと思うなら・・酒類は全くのoff がベストです。週末だけ、ビール換算350ccの酒類を、週に1~2回の飲酒でも・・腸内細菌叢のバランスに破綻を生じ・・回復に1週間以上かかるため・・プラーク改善に支障を生じることが判ってきました。真面目にプラーク改善に取り組むなら・・酒類offをお勧めいたします。
(詳細は後述)

追記:2014/11/17

<最近のグルメ番組について>
テレビを観ていて老婆心ながら一言・・テレビで話題になりやすい「揚げ物食」を好む文化を創ってはいけません。「揚げ物食」を工夫して創作し・・今のお客や友人に喜ばれたとしても・・現代人のほぼ全ての人達はプラークの本当の怖さを知らないのですから・・・未来の日本人の健康寿命がとても心配です。

<「健康弁当」について>
最近の実例ですが、カロリー計算・栄養バランスだけを考慮された「健康弁当」を昼に3ヶ月間・・完食でいただいていた方が・・残念ながら"プラーク悪化(肥厚)"していました。朝・夕は当院の指導通りでも・・毎日の・・毎日の昼食の弁当の影響は大きいのです。

血管プラークの事は・・な~んにも・・考えられていない市販の「健康弁当」にご注意下さい。・・聞けば・・その弁当には・・普通に「揚げ物」・「油炒め」が入っているそうです。

カロリーと減塩・栄養バランスしか考えていない・・・そんな「栄養学」の古い知識では動脈硬化は防げません・・つまり・・食物・脂質の酸化の研究は・・特に米国で進んでいますが・・調理の現場に生かされていないのが原因です。・・医学でも同様のことがいえます。

弁当に刺身は不向きですので、揚げていない「蒲鉾」「竹輪」を多用してはいかがでしょう。育ちが判りますが、蒲鉾&カツオ節・辛子メンタイ・塩鯖・卵焼き・漬け物・梅干し・海藻の佃煮・白ごはんに「ふりかけ」や「とろろコンブ」で私の世代は育ってきました(現代の塩鯖は脂が乗り過ぎなので注意)。コレステロールが多い・・イカ・タコの煮付けもお勧め。(海藻・小魚の佃煮は砂糖添加でも弁当のおかず程度なら問題ありません)「たまご焼き」・「目玉焼き」・「辛子メンタイ」などはコレステロールが多いですが、脂質が少なく(後述)・・普通にOKです・・・ただし・・全ての油を使用しないで調理すること・・これでは野菜・蛋白質不足になりがちですので・・・以下に述べます。

イカ・タコ・エビ・カニ・貝類や、キビナゴなどの小魚は夕食で度々、食して下さい。脂質ではなくコレステロール・蛋白質・コラーゲン・骨や軟骨成分などの摂取が不足しないように心がけましょう。野菜は必ず必要ですが、定番はトマトです・・ナス・キュウリ・ニンジン・カボチャ、他の緑黄野菜や根菜の煮物風味噌汁(1日2回以上摂取を推奨)など。

肉も時々・・最も脂が少ないモモ肉やヒレ肉(オージービーフなど:和牛・米国牛なら霜降りでない一番安いヒレ肉)を一口サイズにお切った後、茹でて・・・工夫したタレで味付け後・・弁当に詰めてはいかがでしょう。肉自体の蛋白質は全く問題ないのです。レストランでヒレ肉の横に付いてくる油まみれのポテトや添え物は残しましょう。

<・・血管プラークと向き合えば・・食べ物の価値観が・・180度変わります・・>
旅行では・・・駅弁など・・・・イカめし、カニ寿司、椎茸めし、揚げ物が入っていない精進料理みたいな安い「幕の内弁当」・・など探せばいいものがあるのですが・・

たまたま親切に買っていただいた・・・高価な「幕の内弁当」ほど・・油炒め・揚げ物・霜降り肉などが多く・・「猫に小判?」といいましょうか・・・私には・・食べる物がないのです・・。

<・・「皮膚の脂ぎれ」を心配される方・・・へ>
魚皮に含まれるコラーゲン・ケラチン・ヒアルロン酸・などを・・アラカブ:カサゴなどの味噌汁や・・魚の煮付け・・ナマコなどで摂取し、血管や皮膚の細胞に欠かせないコレステロールは・・イカ・タコ・などの海の軟体動物での摂取を心がけ・・・エビオス粉末(1日小さじ1~2杯まで。錠剤なら1日10錠まで)やトマトを多く摂取下さい・・・皮膚がつるつるしてきます・・つまり・・揚げ物や肉の脂身・バター類で"べとついていた"過去の自分の皮膚が異常だったのではないでしょうか。たとえLDLが上昇しても問題ありません。

私のLDLは現在 180と高いですが頸動脈プラークは改善のままのimt=0.96mm ですし、皮膚もつるつるしています。LDLは悪玉ではないのです。

<プリン体について>
プリン体がどうだとか・・・尿酸がどうだとか・・LDLがどうだとか・・そんな数値にあまりこだわる必要はありません・・・尿酸やプリン体が血管に溜まりますか?・・そんな事はないからです・・血管プラークを心配致しましょう。腎臓の血管が脂汚れで・・腎機能悪化し・・Cr:クレアチニンが上昇すれば・・・食べ物の如何に関わらず・・尿から尿酸が排泄されにくくなり・・尿酸も上昇します・・尿酸は初期の腎障害のマーカーとしての役目もあるのです・・

ビールでプリン体が上昇し・・痛風を心配する観点から・・焼酎を勧める専門家もいらっしゃいますが・・アルコールとプラークとの関係(前述)の観点からは・プラークが溜まって認知症や・半身不随になるのが怖いのか・・・プリン体が上昇して足の親指が痛くなるのが怖いのか・・どちらが損か・・よ~く考えてアルコールを選択すべきです。脳を守るためなら・・足の親指1本くらい切断する覚悟も必要でしょう。焼酎も日本酒もプラークが溜まらないような飲み方にすべきです(前述)

<・・超一流の・・プロサッカー選手の場合・・>
現在、プロサッカー選手で身体能力・技がトップなのは・・・クリスティアーノ・ロナウドでしょう。

彼の食生活ですが・・・(テレビ放送などから)・・「揚げ物」は食べない・・肉は脂の少ない「ヒレ肉」「鶏肉」・・蛋白質は多く摂取・・ 炭水化物=糖質(穀類)・野菜はキチンと摂取・・レストランでは水は飲まずオレンジジュースたっぷり・・・だそうです。
(2022年8月1日追記:テレビ放映を見た2014年時点では、オレンジジュースで血糖値が上がり過ぎないかな・・とか考えていましたが・・オレンジジュースなどのミカン類には、腸内細菌の餌である水溶性の食物繊維がたっぷり含まれています・・アスリートは・・一過性の血糖値上昇は無視してもいいのでしょう・・・現在のRAP食の理想的なパターンの一つと言える・・食習慣です。アスリートの方・・本当に真似して損はありません。 一般の方は、ジュースではなく生のオレンジを食された方がいいでしょう。)

彼の血管プラークは皆無に等しいでしょう・・・それで・・血流がものすごくいいために・・疲れ知らずで・・あのキック力!・・あのジャンプ力!・・"一流"ではなく・・"超一流"のトップ・アスリートになるためには・・・努力もさることながら・・プラークを溜めない食事が必要でしょうね。

<正しく・・努力すれば報われる・・・>
脳梗塞・心筋梗塞・認知症に絶対ならない・・・脳梗塞・心筋梗塞に2度とならない・・ 具体的には・・血管(動脈)内のプラーク(脂汚れ)を減らすこと・・が根本的な治療なのですが・・・認知症もそうなのです・・認知症の根本的な真の原因のほとんどは・・脳血管のプラークですよ~・・・

驚くことに・・・このことを・・ほとんどの方はご存じではありません。

<・・認知症は・・心を入れ替えれば・・簡単に予防できる・・・>
脳循環が低下(脳血流低下)と認知症・うつ病・自律神経失調との関連があることは既知の事実です。

・・・そこで・・脳血流が簡単に落ちる原因は?・・そうです・・・脳血管の内側にプラークが・・堆積すれば・・・簡単に・・脳血流は低下します・・・・つまり・・食べ物しだいで・・脳血管内にプラークが堆積し・・容易に・・認知症になりやすい脳内環境になるのです・・・認知症の人は8カ所の血管にもプラークが沢山溜まっていました(参照1)

では・・血管プラークを減らす事が出来れば・・当然・・脳動脈のプラークも減り・・・脳血流が改善し・・・認知症になりにくいのです・・・でも・・・血管のプラークを減らすなんて・・出来る訳がない!・・病院の先生にそんな事を言われた方がおられますが・・未来では治せます。

追記:2015年2月22日

甘党の方に。

甘酒・・たまに30ccの飲用追加はOKです。少量の30ccでも、毎日の飲用はNGです。治りが悪い方で、数名が甘酒の関与が疑われます(2022年10月5日現在)。(なお、ブドウ糖ですから多飲はガン細胞の餌になります。ガンを見つけるPET検査でガン部が光るのは、ガン細胞が放射性物質とくっついたブドウ糖を沢山食べるからです)

なお、2022年8月現在は、甘酒は特に推奨していません。治りが改善する実感がありませんので。

また、腸内細菌叢を整える目的で・・薬局にてビフィズス菌乳製剤(ビオフェルミン、ラックビーなど)を店頭で購入する際は、可能なら錠剤ではなく粉末・細粒を選択しましょう。

追記:2015年3月25日・・具体的内容を2016年5月18日__修正。
<・・プラークが心配な方・・脂がのっている青魚を食べるのは控えましょう・・良好な結果は望めません>

テレビで青魚がいい・・と、聞いたので毎日青魚の煮物または焼き物を食べていた人のプラークが悪化していました。
(その後の研究:2016年5月時点)で、脂の乗った魚を週に2~3回食べると、プラークは悪化することはあっても、改善しないことが判明)

魚の脂肪成分にも気をつけ、脂の乗っていない部分や、色んな魚介類を食べましょう。

根菜の煮付けなどの炭水化物と野菜だけ食べても、蛋白質、アミノ酸は充分に摂取できます。例えば、トマトにも蛋白質の原料である・・アミノ酸はたっぷり含まれています・・ので・・野菜を食べても筋肉になるのです。野菜類・果物・木の葉・木の実・草・草の実(米粒)を食べて大きくなるのはゴリラだけではありません・・・遺伝子が似ている・・人類も同様です。

EPA、プラビックス(クロピドグレル)、バイアスピリン、プレタール(シロスタゾール)などの血液サラサラを飲まれている方は・・EPA摂取目的で・・脂がのった青魚を特別に食べる必要はありません・・むしろ脂質の少ない魚をチョイスしましょう。

<最近のテレビで話題の植物性油について>

プラークと食品について研究している者として、ほっとけない放送もあります。
"ココナッツ油が健康にいい"とかエゴマ油・亜麻仁油・オリーブ油・米油・・などなど。
油の成分には健康にいいものが含まれているのは・・当たり前です。ただし、それは生で現物を丸かじりしたときの栄養なのです。野生の動物に動脈硬化がないのはそのためです。人間が、木の実や種から油成分を加熱したりして絞り出した油には・・・身体が欲しくない悪い成分も多く含まれていると考えるのが自然です。

ω@@だから健康にいいとか・・全ての油や脂が少なくともプラークを改善させる証拠はありません。

また、HDLには・・血管壁に溜まった腐った脂を吸い取る力があるなどという仮説がありますが・・それ自体にエネルギーを持たないHDLに、血管壁内に溜まったプラークを吸い取る・・そんな物理学的な力があるわけがないのです。LDLの悪玉説同様に・・HDLの善玉説を信じてはいけません。

健康を保つ上での「最優先現象」は"血管の弾力性"ではなく・・"血管壁にプラークを溜めないこと"や"溜まったプラークを減らすこと"・・ですから、@@油が健康にいい・・などとは決して言えません。・・つまり・・信じてはいけません。むしろ、血管プラークが悪化する可能性の方が高いのです。

とにかく・・プラークが溜まっている人は・・あらゆる植物油を敬遠しましょう。

オリーブ油を毎日ドレッシングで・・生で摂取(バージンオイルでも)したり、時々でもそれらの油で炒め物をするとプラーク改善にブレーキになったり、急速にプラークが肥厚することはしばしば経験されます。

追記:2015年4月30日
<MEC食・・危険でしょう!>

MEC食(主に肉・卵・チーズを多く摂取&よく咀嚼して食べる)の書籍が売れているそうですね・・目先の・・見かけのみの健康?さえ良ければいいのでしょうか?

若い人は純粋すぎます・・とても危険です。・・でも、糖質制限食やMEC食などを本当に信じる人がいるということは・・そもそも・・動脈硬化とは何か・・その発生・進行に関する医学常識が正しくないのが根本的な原因です。・・脳梗塞・心筋梗塞で入院しても・・揚げ物や油炒めが・・平気で出てくるそうです・・おまけに・・牛乳まで。

ヒトの動脈硬化は食べ物とアルコールが原因です・・何回咀嚼しても・・酸化した脂や油が還元されるわけではありません。

頸動脈にプラークがないと安心しても・・古代人のミイラでも・・腕頭動脈、大動脈、大腿動脈に石灰化(プラークが変化したもの)がありました・・安心できます?

MEC食・糖質制限食などは語呂がいいので広まるのでしょうか?・・

私の食事療法も完成の域に近づいていますので・・ 動脈のプラークを退縮させる目的の医学的な食事療法として・・・「Medical diet for Regression of Arterial Plaque」(動脈プラーク退縮のための食事療法)・・略して「RAP食」と名付けようと思います。「RAP食」のおおよそ8割は摂取を控えるべき食品、2割は摂取すべき食品です。

「血管プラークダイエット食」で検索すると、私の食事指導を元に、レシピをクックパッドに公開しておられる方があります・・参考にされて下さい・・

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