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観測史上最大、阪神大震災の180倍エネルギー

2011年03月12日 | 日記
 太平洋側を中心に広い範囲を襲った東日本巨大地震は、複数の海底断層が連続して破壊され、甚大な津波被害をもたらす想定外の巨大地震になった。

 そのエネルギーは国内観測史上最大で阪神大震災の180倍にのぼる。震源付近でいったい何が起きたのか、なぜ津波は巨大化したのか――。

 今回の地震では、太平洋側のきわめて広い範囲が強い揺れと大津波に襲われた。その原因として、三陸沖で発生した地震が隣接した領域で断層破壊などを誘発し、次々と地震を引き起こす「連動破壊」が起きた可能性が指摘されている。三陸沖から茨城県沖にかけて長さ数百キロ・メートルにわたり、海底や断層が連動してずれ動いたとみられる。

 北海道から関東地方にかけての太平洋側の海底では、「プレート」とよばれる巨大な岩板が、沖合から日本列島の下に向けて沈み込んでいる。沖合のプレートと日本が乗っているプレートがぶつかり合っているため、その境界やプレート内部でひずみがたまり、ひずみが限界に達した時点で巨大地震が発生する。

 国の地震調査研究推進本部は、プレート境界で起きる「海溝型地震」の発生規模と発生確率を、「長期評価」としてまとめている。今回の地震が起きた領域の周辺については、「宮城県沖」「三陸沖南部海溝寄り」「福島県沖」「茨城県沖」と区分。30年以内に巨大地震が発生する確率を、それぞれ99%、80~90%、7%程度以下、90%程度以上と想定。全国的にみても巨大地震に襲われる危険性が高い地域だった。

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