Siemensの産業制御用ソフト「WinCC TIAポータル」に脆弱性
ITmedia エンタープライズ 3月22日(金)8時10分配信
水道やガスなどのインフラに使われるSiemensの産業制御用ソフト「WinCC TIA(Totally Integrated Automation)ポータル(HMI)」に脆弱性が発見され、米セキュリティ機関ICS-CERTが3月20日にアドバイザリーを公開した。
それによると、Siemens WinCC TIAポータルV11の全バージョンに、クロスサイトスクリプティングやディレクトリトラバーサルなど複数の脆弱性が存在する。これらの脆弱性は、HMIに物理的にアクセスするか、正規ユーザーのログイン情報を入手したりソーシャルエンジニアリングの手口で正規ユーザーをだますことにより、悪用される恐れがある。
ただ、これら脆弱性をリモートで悪用することはできず、現時点で悪用コードなどの出現も確認されていないという。
WinCC TIAポータルは、食品や飲料、上下水道、石油、ガス、化学などさまざまな産業で使われているソフトウェア。Siemensは更新版の「WinCC TIAポータルV12」で、今回見つかった脆弱性を修正している。
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