「塗りつぶしツール」です。
このツールは、画像内を単一の色で、文字どおり塗りつぶしてくれます。
ツールボックスの中に、
ペンキを垂らしているバケツのアイコン
があります。これが「塗りつぶしツール」です。クリック一つで広範囲の塗りつぶしができるので、便利だし、よく使うツールです。バケツからペンキをぶちまけることによって、色を塗るような感じです。
下の画像は、2つのもみじの葉のうち、右側の葉っぱの色を、塗りつぶしツールを使って変えたものです。赤い葉が、一発で緑色に変わります。
使い方は、簡単です。
ツールボックスからこのツールを選んで、画像内の目的の場所をクリックするだけです。すると、クリックした位置の色と、近似色の範囲が描画色で塗りつぶされます。塗りつぶしの範囲を、あらかじめ範囲選択する作業は必要ありません。クリックした位置の色と近似する色の範囲を、ソフト側が自動計算して、塗りつぶしてくれます。
色の近似の加減は、「許容値」オプションで設定します。どれぐらいの程度似ていれば近似色とするのか、許容の範囲を設定するものです。
許容値を小さくすれば、クリック位置と厳格に一致する色の範囲のみが塗られ、逆に、許容値を大きくすればするほど、クリック位置とほぼ同じような色であれば、広範囲に塗りつぶしてくれます。許容値の大小は、同じ色かどうかの判断の、「緩さ加減」というわけです。
なお、「許容値」については、塗りつぶしツールに限らず、他のツールにおいても、オプションの一つとして用意されていることがあります。例えば「選択ツール」にもあります。その許容値オプションを利用すると、どの範囲までを選択するのかの設定に使うことができます。ですから、この許容値は、非常に便利で重宝するオプションなのです。
塗りつぶしツールを使うのに、あらかじめ範囲選択する必要はないのですが、選択範囲を作成した上で使うこともできます。選択範囲を作成した上でこのツールを使うと、その選択範囲内において、塗りつぶしが行われます。これはこれで、また便利です。
それでは、また次の記事で
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《2021年6月7日追記》
選択範囲を作った上で塗りつぶしツールを使うのが便利な場面を、記事にしました。
⇒ こちらの記事をご覧ください。