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酒の肴を独断偏見でエブリデー更新。関西3県境の北摂(兵庫東北部、大阪北端、京都南部)に生息※敬称は略。

吉野紅葉狩り≪パート2≫地獄の900階段~脳天大神そして英傑の神社

2024-12-06 | 日記
吉野といえば、やっぱり総本山の金峯山寺。

かねみねやま、きんぶざん、かと思ったが「きんぷせん」と読む。
建立された金峯山寺は霊峰の大峰山に至る一帯に位置する。

飛鳥時代からの聖地という。

修験道の中心として栄えた。
役者が蔵王権現の姿を山桜の木に彫った。
そのことから「ご神木」になった。

なるほど一目千本の花見名所が出来た由来か。
04年、世界文化遺産に登録後、今年が20周年。

ま、節目に詣でた、ということかな。
石碑に刻まれた山号の国軸山とは何ぞや?
日本の中止的存在ですよ、というアピールだそうな。

観覧料820円也。
4M超、2M超の木彫りの像(カメラ禁止)などがみられる。
5分もあれば1周。
ジックリ観れば価値あるのだろうが。
浅学菲才で申し訳ないけれど、サラッと廻れて物足りなかった。
で、本堂を出て左側の看板にふと目が留まった。

よく境内に線香の煙を浴びると霊験灼(あらた)か、というのは知る。
だが「首から上の守り神」のノーテンオオカミ。
オモロイではないか、と認知射程のジィさんは思った。
脳科学者の茂木健一郎や「脳内革命」著者の故春山茂雄らは来たことがあるのか?など思いめぐらした。
「450段の階段・・」
それが気にかかったけれど、ま、エエかとタカをくくった。

いきなり45段の急階段。
あれ?この先は平たんじゃねぇかい。
450は45のこけ脅しか、とニンマリ。
車の止まっているそばの建物がトイレ。
用足ししてブラタムロ。

しばらく緩やかな坂の散策路。
灯篭が並び絶景な紅葉。

この風景に酔い、惑わされた。
地獄の階段がこの先に待ち受けようとは・・・。
脳天大神は罪深い(笑)

延々と続く急階段。
石塔に手を携えないと、ひとたび躓くとえらいこと。

「蒲田行進曲」階段落ちの銀ちゃんでは済まない。
あれは確か39階段だった。
行けども行けども、曲がりくねり階段が続く。
途中、石塔に小銭入れがポツンと。
忘れ置きしてあった。
そりゃあ、老体なら疲れて脳天も痺れた?

さすがにすれ違った人はひとケタ。
老カップルもいたが無口。
「まだ、先は、大分ありますか?」
聴いたが声なくうなずくのみ。
ようやく見えた青銅色の屋根。
砂漠のオアシスに感じた。

入学合格、学力向上とあったので若者は?と思ったがウィークデー。
下る寸前に学生らしい若者と逢っただけ。
ようやく着いた。
休憩所があったので、ひと息。
僧侶らしき人物に先ほどの小銭入れを手渡した。

脳天大神の建物は古めかしい。
けれど周囲は真新しく整備されている。
きっと世界遺産認定のために刷新したのだろう。

やたらと蛙の置物。
(なぜか?は続編にて)

そして定番の龍。
勢いよく水を噴いている。
湧水が豊富なのか勢いがある。
紅葉が水面に映り、まるで真っ赤な血を吹いているかのようだ。

合格祈願、合格お礼の絵馬も飾ってあった。
階段を降りて来たはいいが、また、来た階段を上がらねば。
回避する手立ては?
と看板を探した、が無情の看板。
「こちらの道は時間がかかります」
休憩所でお茶を一服、水を一服。
階段を再び登り、戻り往復900階段。
笑った笑った膝とモモがプルプル笑った。
さて、頭病平癒したであろうとて、参道を徘徊するとするか。
腹も減った。
途中、名物の葛きり餅も食さねば。
後醍醐天皇、義経、秀吉の偉人英傑の痕跡ある吉水神社に脚を延ばそう。
≪続く≫