皇族が減るというので、女性の宮家を創設するという提案がなされている。本来ならば理不尽にもGHQが勝手に臣籍降下させた宮家を復活すればいい話である。それなのに、臣籍降下した皇族は復帰できないと言う、皇室典範を盾にして反対している。そもそもGHQは皇室典範を無視して皇室弱体策を行ったのである。憲法にしても、GHQが理不尽にも他国の憲法を変えてしまったのだから、主権を回復したとき日本国憲法を破棄して帝国憲法に戻ればいいだけの話なのだ。帝国憲法が不磨の大典となって欠点が露呈しているのなら必要な部分を改正すればいいのである。
尊敬する保守の論客たる中西輝政教授ですら、日本国憲法は長い間施行されていたので、日本は建国以来体制の連続性が切れたことが無いから、たとえ米国製でも日本国憲法の改正と言う手続きでいい、と言う。そうだろうか。日本は歴史上初めて他国の支配を受け、国家改造までされた。日本の歴史の連続性は途切れたのである。
GHQの言論統制は、米軍による原爆投下を批判すること、日本国憲法を批判すること、など数々の禁止事項を指示した。ようやくこれらを批判する言論が増えて来ているが、政治を変えるに至っていない。日本の大勢はGHQの指示に未だに従っている。日本はGHQの指示から逸脱しないことを大前提としてもがいているのだ。孫悟空の如くGHQの掌で踊っているのだ。