毎日のできごとの反省

 毎日、見たこと、聞いたこと、考えたこと、好きなことを書きます。
歴史、政治、プラモ、イラストなどです。

女性イラスト(スケッチ・芸術の害毒)

2020-03-02 16:50:51 | 女性イラスト

芸術という言葉は美しい。それゆえに糊口をしのぐだけの仕事に就くよりは、芸術のために一生を過ごしたいと思うのである。だが彼らの言う芸術とは本当にあるのだろうか。

 二葉亭四迷は小説「平凡」で「文学の毒にあてられた者は必ず終に自分も文学に染めねば止まぬ。」と書いた。多くの若者は純粋芸術の毒にあてられた。そして人生を棒にふった。何を隠そう私自身も二十歳頃までは純粋芸術論者であった。それを打ち壊してくれたのが、オーブリー・ビアズリー、竹久夢二、そして廃刊となった平凡パンチの表紙をかざった大橋歩さんだった。今ではプロのイラストレーターでも、大橋歩さんの名前を憶えている人は少ないだろう。

 彼らは世俗で大衆に好評を博した。しかし正統な美術史には登場し得ないのである。それは彼らが純粋芸術の理念とはほど遠く、世俗のニーズに迎合したからである。私の評価は逆転した。世俗のニーズこそが芸術の力の源泉ではないかと。そして芸大を出て日展の「先生」となる者は何者かと。

 さてイラスト風ですが、昔描いたものです。今ではこんな思い切ったタッチのものは描けません。


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (topstartkana)
2020-03-02 21:06:14
こんばんは
小平次です

とても興味深く拝読させて頂きました

私は若い頃から小説を書いたりしてるのですが、ある時、頭に物語が描けた瞬間、何故多くの小説家が自死の道を選んだか、突然理解できたような気がした瞬間がありました

詳しくは言葉にもしづらいのですが、いずれブログの方でも触れてみたいと思います。

それは、やはり若い頃ですが、音楽をやっている時にも同じ感覚を得たことがありました。

さらにそれは、芸術とは程遠い俗なある特定の場所で感じることもあるのです。

その感覚を表現できるのは、私は絵は描けませんので、結局は物語を作るか、音を奏でるか、なんて思っています。

ただその研ぎ澄まされたような感覚はもはやほとんど感じることはなくなりましたが(笑)
長々すみません

ありがとうございました
とても興味深く考えさせられました
返信する
コメントありがとうございます (猫の誠)
2020-03-02 23:23:32
 小生も歳とともに感覚が鈍化していくと感じています。ウィキペディアで分かりますが、小生は共感覚というものの持ち主です。小生の場合には数字や文字に色を「感じる」というものです。例えば7には焦げ茶色を感じると言った具合です。死ぬまで親にも秘密にしていましたが、ある記事で異常性格でも特別な才能でもないものだと知ってから、知人にも話すようになりました。その共感覚も歳とともに磨滅するのを実感しています。
返信する
はじめまして~ランダムから来ました (鈴木)
2020-03-03 18:40:01
こんにちは
還暦過ぎの暇なおじさんです
ブログ拝見してます
女性イラスト素敵ですね
若い頃の初々しさの色気を感じます
私も東京暮らしが長かったので大分遊ばして頂きました
30才で係長になり仕事が楽しい時期を凄さしていただきました
当時は高度成長期中でしたので最後の飲み屋さんの面白い時でした
当時はイラストの女性が人気者でしたね
肩までの長さの髪の毛のスタイルの女性が夜の蝶では
返信する
コメントありがとうございます (猫の誠)
2020-03-03 19:35:29
 このイラストは、随分昔の50歳前の作品です。今にして思えば若かったのですね。
 高度成長期は飲み歩く機会は多かったのですが、遊びの方はさっぱりダメでした。
返信する
デジタル版画閲覧ありがとう。 (角次郎)
2020-03-03 23:23:34
デジタル版画を閲覧頂きありがとうございました。 「浮世絵の天才」同じ考えが多く、興味深く読ませて頂きました。絵の画法も時代と共に進化し、これからは誰でも描く事が出来るコンピューター画法が普及すると思っています。次世紀には油水彩画は古典画法として位置づけられるのではと思っています。
返信する
コメントありがとうございます (猫の誠)
2020-03-03 23:49:12
 まさにおっしゃる通りで、かつては、油水彩画は最新描画技術であったはずです。同様に浮世絵も当時はハイテク印刷技術でした。表現技術は常に進歩します。鋭い感覚を持った表現者は常に最新技術を求めるものだ、というのが小生の持論です。
返信する

コメントを投稿