冒険の書1 ドラゴンクエストⅩ始動

　「ドラクエⅩ」を買った！Wii本体とセットで買った！

　この日記を書いている時点では、まだ始めたばかりの初心者だ。「応援」の方法さえ分からないため、これから調べる。偶々、メンテナンスの時刻に差し掛かり、こうして生活の記録と操作方法の調査に時間を充てる次第だ。
　当初は、有料のオンラインゲームということで、購入意思どころか、興味を惹かれることさえ無かった。しかし流石は天下のドラクエである。情報技術の向上は、その存在を黙殺させることを赦さないのだ。インターネットを活用し続ける限り、「ドラクエⅩ」というワードは視界の端々を侵食し、いつしか当然のように脳髄にまでインプットされる。マーケティングも然ることながら、注目度の高さも相当なものだ。おもむろに情報を閲覧するうちに、完全に心を掌握されてしまった。これは、ドラクエマニアとも言える俺には、必然だったのかもしれない。数あるオンラインゲームの中でも、他作品と違いアクションＲＰＧ化していないことに心打たれた。ここまで打ちのめされれば、金銭の浪費は時間の問題だ。いや、その瞬間には俺のＰＣは某通販にアクセスし、カートに入れた商品をレジへ運んでいるのだ。注文確定ボタンが押された時、後悔も、不安も、微かな苦悩さえ無い。ただただ、期待だけが胸一杯に溢れていた。
　普段ならば、定価の下がる頃合を見計らうものだが、今回に於いては愚策となる。なぜなら、オンラインゲームには旬がある。著しい値下がりが起こるのは、サービスの更新が滞る時、或いは、新規プレイヤーの参入が途絶えた時と、相場は決まっている。つまり、時期を逃してしまうと、面白さも附随して落ちてゆくのだ。価格と内容が、ほぼ正比例する。特に10月上旬、「ドラクエⅩ」は大々的なアップデートが行われるらしい。ということは、それまでに一頻り遊んでおくことで、より楽しさが広がり、料金を支払う意義も見出せるだろう。

　前置きはともかくとして、結果購入し遊んでいる。オンラインでは「プクリポ」という種族を選んだ。用意されている中で、一番可愛らしい外見であり、何よりも、「笑いを好む」という設定に惹かれた。コレが、俺のキャラクターであり、分身であり、恥辱だ。


たびのはじまり！



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