雑記；スカトロ

　トイレに入ると思うことがある。もしも、人が糞尿をする必要が無かったら、有意義な時間は格段に増えるはずだ。毎日、うん●ちを排出(排便)するとして、1回あたり15分と仮定する。下痢などによって頻繁にトイレへ駆け込む可能性を考えれば、きっと15分程度がほどよい数字だと思う。便秘症は主に女性が中心であり、ジェンダーフリーを気にしない俺は、その可能性について考えることがない。
　日に15分の時間を費やすと仮定したが、実際には移動中などに便意を催し、ひたすら我慢を余儀なくされる場面もあるはずだ。その際、全てのパフォーマンスは著しく低下するため、実際には15分以上も無駄な時間を過ごしている計算になる。
　15(日)×365(年)×20(齢)＝109,500(分)　これは、前述の仮定に基づいた、20歳の男性が排便に費やした時間である。10万分以上、つまり1,825時間も(ウン●コだけに)下らない個室で過ごすのだ。執拗に肛門を拭う人(俺のこと)などは、より多くの時間をウ●ンチに奪われていることになる。
　逆に言うならば、人が排便を必要としなければ20年間で1,825時間も快適な時間を過ごせる。だからせめて、排便を完全に意識でコントロール出来るようになれば、パフォーマンス低下を防げる。特にやることが無い間に済ませてしまえばいいからだ。なので俺は、月に一度だけ、自分の好きなタイミングで排便が可能な、新しい人間に進化したい。
　※排尿について考えないのは、俺が男であるためだ。そもそも通常より一日の排尿回数が少ない上に、排尿に割かれる時間は僅かなものだ。山歩きなどをしている場合なども、女性と違い"立ちション"が可能なのでそれほど困る場面に遭遇しない。

　さて、どうせなら排便自体を一切必要としないよう進化すれば良いと言う人もいることだろう。だが考えてみて欲しい。排便の無い世界とは、う●んこの無い世界であることを。もしも、そうなってしまったら、スカトロ・ゴア・グラインド・バンドの立場はどうなってしまうだろう。スカ(トロ)パラダイスオーケストラは存在すら危ぶまれてしまう。スカ(トロ)・パンクも同様だ。
　スカトロがマイノリティな特異性癖として、または不謹慎なギャグとして成り立つには、う●んちっちの存在が必要不可欠なのである。昔、小学生を確実に笑わせるには、何をしただろうか。「うん●こ、うんこ●」と、運呼ならぬ連呼をしたはずだ。そう、●うんこは人を和ませる力を持つ。
　また、小学校でいじめの原因になりやすいのは何だっただろうか。学校での排便行為であったはずだ。うん●こは、人を残酷にする力も持っているのだ。そもそも、男子便所を大便器と小便器に分けてしまうからイジメが横行するのだ。困った糞だ。詰まった糞も困るが、困った糞も相当に困るのだ。

　一般的に嫌悪の対象であるスカトロ(Coprophilia)には、絶対悪としてそれなりの意味を持つ。こうしてスカトロ擁護を続けていると、俺がスカトロ大好きな人かと誤解されてしまいそうなので予め言っておく。俺はスカトロとかＳＭとか、そういった類のものは無理だ。写真でなら平気(けど興奮はしない)だが、臭いに弱いので実物は涙が出るし、たぶん吐く。魚屋でさえ吐き気がするほど苦手だ。
　ならば、無臭だったらどうだろうか。と思ったが、やはり醜悪なものは嫌いだ。黴菌の塊である、不必要なものの集合体、クズでありスカムである、と思い生理的に受け付けない。生理現象なので差別するのも違和感があるが、人は好き嫌いがあって然るべきなのだ。

　要は、スカトロネタは愉快なような気持ち悪いような、けどWaco JesusやI Shit on Your Faceは心地良い、とても複雑な事柄なのだなと思う。もうこれで勘弁してくれ。何で俺がスカトロについて書かないといけないんだ。一人で勝手に思いついて書いているのだが。

ゲロ。