Amazing Grace 北の大地での田舎暮らし

大自然の中での田舎暮らし
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湖の麓より

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北海道別海町野付半島トドワラ遊歩道

2012年09月02日 | 北海道風景日記



北海道別海町野付半島トドワラ遊歩道






麓は2回、野付半島に行っています

まずは、北海道へ来て、観光でふらりと

そしてもう一度、三浦綾子氏の小説「石の森」を読んでからです

主人公の早苗が傷ついた心を抱えて、立ち枯れたトドマツの林を歩く

木の墓場、木の白骨が横たわる死後の世界のような場所、という描写を読んで

その荒涼とした風景をぜひ自分の目で見てみたいと思っていました


野付半島は道東の、知床半島と根室半島のちょうど中間くらいにある、細長い砂嘴(さし)です

ラムサール条約登録湿地でもあります

お化けの手のような、ダラリとした形の半島が海に突き出しています

半島の途中にある駐車場からは、天気が良ければ海の向こうに国後島もハッキリと見えるんですwww

ちなみに、砂嘴とは、海流によって運ばれた砂が堆積してできた、クチバシのような形の島のことです

砂という変化しやすいもののため、常に波によって形が変わり続けています

野付半島の場合は、そこに生えたトドマツやミズナラの木が、海水の浸食によって立ったままの姿で枯れています

木の表面はからからに乾いて白くなり、幹の部分だけが残っている様子は

う~ん、たしかに白骨のように見えなくもない

標津町の国道244号線から半島に入り、左側にオホーツク海、右側に野付湾を見下ろしながらしばらく走ると、ナラワラの展望駐車場があります

ここからは湿地を挟んで向こう岸に、ミズナラの林が立ち枯れた姿をみることができます

双眼鏡でよくよく見てみると、立ち枯れたナラの間にアオサギの集団がいることがあります

ナラワラへは入れないので、外から眺めるのみです

さらにその先へと車を走らせると、2階建てのレストハウスと少し広めの駐車場がありますが麓はレストハウスはすっ飛ばします

ここからはトドワラまで、歩いて行くことができるのです

トドワラまでの道のりは約30分

有料の花馬車(大人片道500円・5月~10月運行)に乗れば、15分程度で着けますが、歩くのが大好きな麓はもちろん歩きます

その間にはハマナスやエゾカンゾウなどが咲き誇る原生花園が続き美しいです

すぐそこに海が見えているのに、自分の立つ陸地との間には緑の草たちが生えている、という光景はなんだか不思議な感覚になります

海水を含んだ水でも元気に育つ植物たち

空高くでさえずっているヒバリの声

遠くの中洲にはタンチョウやカモメが羽を休めているのが見えます

三浦綾子氏の「石の森」の主人公早苗を想いながら

そして、ぼーっとしながら

過ごす時間はかけがえのない貴重な時間です


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栄養失調になってしまうし、腫瘍に負けてしまうのでなんとか頑張って食べるようにしています


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