もともとは、立派な黒松が中心に鎮座しているお庭でした。
お客様のご要望の「雑木林の雰囲気のお庭」に近付けるため、黒松はアプローチの脇へ移植させてもらい、葉映の軽い落葉樹をたくさん植えました。
多年草・宿根草を中心に、下草類もふんだんに植え込んで、まるで、野山の一角のような空間になりました。
玄関へ向かうアプローチは、天然石の方形貼りになっています。
歩きやすさと、庭とのバランスを考えた設計です。
この右手に黒松が収まり、存在を主張しすぎることなく、新しくなった庭を眺めてくれています。
アプローチと同様の石材で、玄関ポーチの1段目を拡張して貼らせていただきました。
建物と庭が一体化するような効果が得られます。
石材を散らせて、間に玉砂利を敷けば、水辺の演出ができました。
園路には、元のアプローチで使われていた飛石を再利用して、細かい石と合わせて、あられこぼし風に畳みました。
周りに植えた地被植物が這入り込んで、もっと馴染んでいってくれるはずです。
パンダスミレは、そんな地被植物のひとつ。 花が終われば、ぐんぐん伸びて広がります。