AndrewKidmanに依頼したTraditional Fish。私の宝物の一つです。
今日はフィッシュの話しでもしましょう。
2015年にサーフィンをはじめ、2017年にカリフォルニアに行きました。
その時出会ったのがAndrewKidmanのLongFish6'10でした。
何回か書いてるけど、これが全ての始まりでした。
当時の私はサーフィンにそこまでハマって居るわけじゃなくて「楽しいけど出来ないからムキになってる」そんな感じでした。
アンドリュー?え?だれ?だったし、もちろん作品を見たこともなかった。
せっかくカリフォルニアに行くんだからサーフボードの一本でも買わなきゃ!現地調達でサーフィンでしょ。くらいなノリでした笑
数日前から何買おうか?でワクワクして、たまたまモラスクに出たAndrewKidmanのLongfish6'10
飛行機の中で「これあったら欲しいなぁ…」と話して、カリフォルニアに着いて、すぐ店に入って即決したのでした。
$1300とかだったのかなぁ。
15万くらいだったような気がするなー、110円/$1だったはずだから、多分そのくらい。当時でもラインナップの中では高い方でしたね。
そのLongfishでサーフィンの楽しさを沢山教えてもらえて、アンドリューとの交流が生まれました。
きっとこの板が無ければ、エリスにもボーにも会うことは無かった。それをカリフォルニアで手にするなんて、人生面白いですよね。
エリスに会えてなければ、きっとエリスはライドでやることもなかったし、それが無ければアンドリューとライドも無かったかもしれない。Axxeがあるからそっちはもしかしたらあったかもだけどね。
アンドリューにはLongfishを皮切りに、色々オーダーしてきました。
シングルを頼もうかと思った時はアンドリューに「日本で必要なのか考えた方がいい」と言われたりもしたし、サイズや厚みはアンドリュー親方のリコメンドで激厚で来ることもありましたね笑
いつかスキップさんの伝統的なフィッシュを頼みたい。
そんな話をしたこともありましたが、アンドリューオリジナルのドリームボードに乗ってみたりGreenカスタムしてみたり。
色々乗って好みも分かってもらった上でトラディショナルフィッシュをオーダーしたのです。
厚みはできるだけオリジナルに寄せて欲しい、厚いレールは避けて欲しい。
フィンはレイカーズフィッシュと同じが良い、長さは5'10(って初め言ったと思う)
アンドリューからは6'2にしろ、と。
ダメだ、短すぎる。健太郎は6'0あるだろう?身長より短くする必要はないよ、と。
波の小さな日本で、できるだけ多くの日をこの板と過ごしてもらいたい、だから短くするな、と。
6'0のドリームボードも良かった、じゃあ6'0でどうだろう?と間をとったんだけど、アウトラインの都合で6'1になるかもしれないけれど、やってみるよ、と。
結局届いた板は6'0で作ってくれていました。
レール感も厚みもフィンも色も(あえてクリア)想像したイメージ通りでした。
「プライスは変わらないから色を入れた方がいいだろう?なぜクリアなんだ?」とアンドリューから言われたけど、「僕はこの板を死ぬまで手放すことは無いから、クリアの日焼けを楽しみたい。美しいゲファートフィンが映えるはずだ。」と話したら「OK,それならクリアにしよう」と。
アンドリューはいつも一つ一つ丁寧にその理由を話し、聞いてくれます。
はじめてオーダーした時から、それは変わらず、遠くてもとても近くでシェイプをしてくれるのです。
出来た板は本当に楽しくて、気持ち良くて、私の大切な大切な1本。アンドリューは長さを気にしてたけど、コシハラな毎日でも気持ち良く走り、頭を超えたらもっと気持ちいい板なのです。
ちゃんと「健太郎のために」と意思が入っている板だと、乗る度に思うのです。
時には心無い方から「日本には日本のシェイパーの板になるべきでしょう。日本の波は日本人が知っているんだし、文化の進化を壊してるんじゃないの?」と「海外の名前好きだよねー、流行り物好きは」とね。
知らない人はそうでしょう。
でも私にとってアンドリューはすぐそこに居る大切な人です。日本人ではないけれど、私のサーフィンの好みを知って作ってくれる人で、クソでかい波も、1ftのグリーンマウントも楽しんで入る人です。
流行りがどうとか知りませんよ、気にしたことねぇもん笑
ジャンルとか国際じゃないんだ、その人が好きなんだもん。好きな人の板で好きな海で好きな仲間とサーフィンがしたいんだよ。下手くそでも楽しいんだよ。
ほっといてくれよ笑
このブログで書いたから分からないけど、アンドリューから「実は健太郎が手にしたLongfishはオーダーされたものだったんだ。オーダーしたカスタマーが手にして「こんな板は要らない」とモラスクに引き取られた板だったんだよ。それを日本からたまたま遊びに来ていた健太郎が手にして、気に入って乗ってくれている。そこから素晴らしい出会いが生まれた。人によっては必要の無いものも、人によっては大切なものになるんだ」
これを運命と言うのだろう。
とか言ってみる笑